入院している母が退院後、すぐ行ける施設としてサービス付き高齢者向け住宅「ココファン金沢藤江」を選びました。
熱中症のような脱水症状でぐったりしてしまった母ですが、それまでは炊事・洗濯・掃除・買い物まで一人でこなしていました。
そんな母が入れる施設は、「自立」の人でも入れる有料老人ホームかサービス付き高齢者向け住宅しかありません。
あの学研が高齢者住宅を経営?
最初、「有料老人ホーム」と「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」の区別もつかないままネットで検索して、出てきたところに資料請求の申し込みをしたのが学研のココファンでした。
学研がなんで老人施設にまで多角経営を始めたんだ??って目を疑いました。
でも、よく読んでみると学研の学習プログラムのノウハウを高齢者の認知症予防に生かすというではありませんか。
それなら納得です。
母がデイケアサービスに行って、(苦手な)お勉強をしていつまでも認知症にならずにしっかりしていてくれたら嬉しい。
もし足腰が弱って車椅子の生活になったとしても、ずっと今のまま、いろんな話ができたらいいな。
サービス付き高齢者向け住宅とは
サービス付き高齢者向け住宅とは、心身に不安を抱える高齢者のための新しい「住まい」として国交省・厚労省の共同所轄により、平成23年10月に創設された登録住宅制度です。
バリアフリー化した建物で、安否確認・生活相談サービスを提供し、入居一時金を徴収しないなどの基準が定められています。
アパートのようなもので、「ココファン金沢藤江」の入居一時金は0円、敷金は賃料2ヶ月分です。
看護師さんはいませんが、介護対応終身賃貸住宅として訪問介護を受ければ最後までずっと入居していることができます。
生活支援サービスとして、ケアスタッフとしてヘルパーさんが24時間体制で常駐しています。
居室のベッドサイドとトイレに緊急通報装置が設置されていて、緊急時にはケアスタッフが駆けつけてくれて、家族に連絡、また必要に応じて救急車の手配までしてくれます。
食事も有料でサービスを受けることができ、不要の日は前日に申し出ればキャンセルもできます。
外出も、家族の出入りも自由です。 部屋の鍵もあり、プライバシーも十分守られています。
サービス付き高齢者向け住宅の契約
サービス付き高齢者向け住宅の契約は、普通のアパートの契約とほぼ同じでした。
施設備品の破損があった場合の負担などもしっかり契約書に書かれていました。
トイレを詰まらせたりする場合もあるようですから、必要な確認事項だと思います。
私の本業はアパート大家さんなので、契約書に書かれていることは全てなるほどと納得してハンコを押しました。
母のハンコと保証人である私のハンコを押し、最後に冊子の裏に割印を押すところまで、普通のアパートの契約書と同じでした。
今回、私が用意して持っていったものは次の通りです。
・2ヶ月分の賃料、共益費、サービス費+敷金の振込票
・本人の住民票
・本人の印鑑証明書
・本人の実印
・本人の所得証明書
・介護保険証コピー
・本人の健康診断書※
・家賃自動引き落とし用通帳、届出印
・連帯保証人の公的所得証明書
・連帯保証人の印鑑証明書
・連帯保証人の実印
・連帯保証人の身分証明書
このうち、診断書はまだ病院での検査結果が出ていないので未提出
少し笑ってしまったのは、最初の打ち合わせの時、連帯保証人の名前を書く欄に私の名前を書いたら、所長さんが「収入のある方のお名前を書いてください」って言ったのですよ。
私が会社等に所属していないので収入がないと思って、さりげなく「旦那さんの名前を書けばいいんですよ」と教えてくれたのだと思います。
残念ながら、シングルで旦那さまはおらず、それでいて、ちゃんと不動産収入があるので私でいいのです(笑)
笑って「私で大丈夫です」って答えました。
改めて私は「普通」ではないんだなって意識しました。
気楽な「おひとりさま」は、旦那さまという存在に助けられることはないけど、まぁなんとかやっていけてます。
ちょっと脱線しました。 失礼しました!
さいごに
サービス付き高齢者向け住宅「ココファン金沢藤江」の入居は、月額106,056円+食費約5万円に介護サービス費用がかかります。
介護サービス費用については、どこまでのサービスを受けることができるか未定なので、決まってから金額をお知らせしたいと思います。
母は国民年金で月3万円ももらえていないのですが、不動産収入があるので介護サービスも3割負担になると思います。
それでも月17万円くらいかなと見込んでいます。
今後、介護度が大きくなると受けるサービスも多くなり、金銭的にも負担が大きくなっていくのだと思います。
はっきりしたら、具体的に書いていきたいと思います。
老後の資金2000万円という数字が表面化した時、大騒ぎになりましたが、1ヶ月15万円だとしても1年に180万円だから、10年長生きしたら1800万円かかることになります。
母は今から何歳まで生きるのかな?
汗水垂らして働いてきた母なので、自分のお金を全部使って幸せに過ごせばいいと思っています。
母が安心して長生きできるように、私はちょっと節約しようかと思いま-す。
今までの記録です。
88歳の母が施設に入所するまでの記録(1)明日ケアマネージャーさんとの初面談です
88歳の母が施設に入所するまでの記録(2)ケアマネ面談後、要介護認定の申請へ
88歳の母が施設に入所するまでの記録(3)母はずっと母のままでいてほしい
88歳の母が施設に入所するまでの記録(4)有料老人ホームの見学に行き、すぐに仮契約
88歳の母が施設に入所するまでの記録(5)要介護認定の訪問調査がありました
88歳の母が施設に入所するまでの記録(6)お詫び 「サービス付き高齢者住宅」と「有料老人ホーム」は異なるものでした
88歳の母が施設に入所するまでの記録(7)40日ぶりの主治医面談とサ高住への支払い30万円