Netflixで人気の韓国ドラマ『 偶然見つけたハル』は、少女漫画を読んでいるような、ちょっと不思議な感覚のドラマでした。

『恋慕』に出演したロウンが出ているから、という理由で見始めたのに、ロウンが登場するのは第4話から・・なんてモヤモヤしながら、1話約30分のドラマを第32話まで延々と見てしまいました。
もちろん、私のイチオシはパク・ボゴムなんだけど、身長190cm、顔がとってもかわいい25歳のロウンも目の保養になりますわ(笑)
『 偶然見つけたハル』は、「ウェブ漫画原作の学園もの」で原作の面白さ+ピッタリのキャストが良かったようです。
ただ、少女漫画からかなり遠ざかってしまったオバサンは、軽快な展開になかなかついていけず、混乱してしまうことが度々ありましたね。
心臓病を患うダノが自分が登場している漫画を発見。
なんと、その漫画の中で、自分が主人公ではなく、エキストラであるというショッキングな話。
ステージと呼ばれる漫画の場面の中では、それぞれのキャストは作者が作った通りのセリフを語り、行動をしてしまう・・・。
でも、一瞬の瞬きの後、シャドウと呼ばれる現実の世界に戻り、そこでは「自我」をもった人間が自分の本当の気持ちを語り始める。
その2つの世界のギャップに戸惑うダルは、漫画の中の自分の設定(運命)を変えてくれる存在のハルと出会う。
実は、このハルは、前世(前作の漫画)でダルを守りきれなかったため、その思いを抱えて再びダルの前に現れたのだという、なんだか奥深い設定。
ロウン演じるハルの純粋さが素敵で、様々な困難からダルを守ろうとする場面はグイグイ引き込まれてしまう。
そして、それを超える勢いでダルを演じるキム・ヘユンのキュートさが漫画を読んでいるスピード感そのもので楽しませてくれる。
前置きが長くなってしまったけれど、このドラマを見終わって、私が学んだことを記録しておきたい。
実は、見終わってしばらくは、「面白かったけど、特に感動した点はなかった」と思ってしまった。
でも、時間が経ってくるとジワジワと来るものがあった。
それは、ステージが漫画の世界でシャドウは現実の世界だと思っているけど、実は、私たちは皆、現実の世界で実際にステージのように役割(キャラ)を演じているではないかということ。
自分の意志や本当の気持ちは、シャドウに隠して、公の場では決して本音を言わず、周りの展開に合わせ流れがスムーズにいくような言動をしてしまっているじゃないか・・・。
そして、ごく親しい人にだけ本音で愚痴をこぼす。
それでいて、相手がある場では、それなりに分別があるようなことをしてトラブルを避ける。
学校では生徒の役を演じ、会社では社員の役を演じ、家庭では親の役を演じてきているではないか。
あまりにそれが当たり前になりすぎていて、実は自分の意志を持たずに誰かの意図に沿って役割を演じていることに気づいていない。
いや、気づいているけれど、しょうがないと思ってしまっている。
ステージとシャドウ
2つの世界が一致していたらストレスがなくなるよね。
「心臓病で死んでしまうキャラが嫌だ、もっと生きたい」と願うダノのために、キャラ設定が出来上がっておらず途中から登場するエキストラ役のハルが、ダノの運命を変える。
漫画の登場人物なので、死んだ人が記憶を無くしてまた登場したりするのは、頭がカタイ人には理解が難しいと思うけど、そのあたりは柔軟に楽しもう。
とにかく、本音と実際の行動のギャップがありすぎるとツライものだ。
できる限り、自分の正直な気持ちのまま生きていけたら幸せだと思う。
ぜひ、予告編を見てみてね。
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