上大岡トメさんの『ずさんな家計を整えました。(ずぼらさんのためのお金安心塾)』を読みました。
ファイナンシャル・プランナー 畠中雅子さんのアドバイスに基づき、家計簿をつけられず、何にどれだけのお金を使っているか、わからないトメさんが、ライフプランを書いて人生の予算を立てられるまでになった記録です。
実は、恥ずかしながら、私もトメさんと同じなのです。
何度も家計簿をつけようとチャレンジしてみるものの、全然続いた試しがありません。
いつの間にか、お財布の中の金額が合わなくなっているし、クレジットカードの引き去りも何のお金だったか、記憶喪失です。
家計簿はつけなくてよい!
今回、一番嬉しかったのは、「家計簿はつけなくてよい!」というアドバイスです。
家計簿とは、集計して、金額の推移で消費を見直すものなんですよね。
記録するだけでは、ほとんど意味がないのです。
スーパーで1円単位の節約したところで、ランチに行ってデザート付き+300円とか平気で注文してしまうし、読みたい本はすぐAmazonでポチッとしてしまいます。
自宅の解体処分費は250万円、母の家の玄関リフォームにも随分お金がかかっています。
そんなことを考えると、野菜や果物が多少高くても栄養あるものを食べていれば病気にならなくて最終的に節約になると思えます。
だから、細かい生活費の節約にエネルギーを使うことは、少なくとも私には向いていません。
家計の決め手は生活費よりも特別出費!
日々の食費や光熱費などに代表される生活費というものは、そんなに変動しないものなのでした。
生活費を切り詰めても家計に大きな変動はないと書いてあり、やっぱりそうかと納得しました。
特別出費というのは、毎月継続して支払うものではなく、1年のどこかで払うものです。
例えば、車や家具・電化製品の買い替え、冠婚葬祭のご祝儀・香典、旅行などなど。
1年毎の変動が大きいため、特別出費を把握する方が家計の実態をつかむ近道です。
いつどれだけお金が必要になるか、是非とも把握し、覚悟しておきたいものです。
お金は出ていくものは出ていくのです。
子どもの大学受験の時なんて、100万円の単位でお金があっという間になくなり、貯金を崩すしかありませんでした。
思わぬケガで手術+入院という事態も、ある日突然発生します。
忘れもしない去年の7月16日、自宅前のわずか20cmの段差で転んで左手を複雑骨折するなんて、本当にびっくりしました。
今回のコロナに関しても、仕事を失い収入がなくなった人もおられると思います。
さすがにここまでのことは誰も予想できなかったと思いますが、人生には何があるかわからないから、病気にならないようにケガをしないように気をつけながらも、最悪の事態の覚悟やそれなりの準備も必要と思われます。
年2回の通帳チェックで家計の収支をつかむ
日々の家計簿はつけなくてもよくて、年に2回だけ通帳をチェックして家計の収支の全体像をつかめばいいそうです。
むしろ、そのことが大事なんです。
1円単位の節約じゃなくて、家計の大きな流れの把握です。
節約を頑張りすぎて、食費を削って体調を崩したら、余計な医療費がかかって本末転倒です。
特別出費の方を見直して、全体を俯瞰(ふかん)して予算を決めることが大事ということなのです。
予算は限られているから、自分の中で優先順位を決めればいいと思います。
私は、家や食べ物にはこだわりますが、車や洋服、アクセサリーなどは興味がありません。
とにかく、細かい生活費をいちいち記録しなくても大した影響はないとわかったら、家計の把握にやる気が出てきました。
さいごに
親の介護にどれだけお金がかかるのか、よくわからなかった時は、見通しが持てませんでした。
でも、我が家の場合は、母の介護にだいたい月20万円あれば大丈夫で、そのお金は母の収入から賄えることがわかったので、一安心です。
父がいろいろ考えて残してくれてあったおかげです。
あとは、自分がこれからどんな暮らしをしたいかをよく考えてお金を予算配分していきます。
今は行けないけど、やっぱり旅行が何より楽しみだから、その分を確保して、それ以外の部分は節約していこうと思います。
まずは、通帳を眺めて、1年間で何にどれだけお金を使っているか、俯瞰して把握することから始めます。
家計簿をつけなくても大丈夫、この言葉で一気にやる気が出て、良い本だったなぁと思います。
私のようにキチンと家計簿つけるの、無理!という人にオススメです。
私はKindle版(電子書籍)で読みました。
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