『マンガでわかる!認知症の人が見ている世界』by理学療法士 川畑 智 認知症になっても何もわからなくなるわけじゃありません

広告

認知症になっても何もかもわからなくなるわけではないのです。

では、認知症の人って、どんなふうに理解して、どんなふうにわからないのでしょう。

それを具体的に解説してくれているのがこの本です。

読んでいて、だんだん気持ちが軽くなってきました。

そういうことなのか・・・と認知症の人の気持ちがわかってくるからです。

認知症になったら、もう人生終わりだ・・なんて思わなくてもいいのです。

適切なサポートがあれば、病状が進んでも自立した生活を送ることができるということを多くの人が知るといいですね。

認知症の人は何もわからないわけではない

認知症の人は何もわからなくなっているわけではないのです。

ひょいとメガネを上にあげたことを忘れて、メガネどこ行ったかなって探すのは、よくある笑い話ですよね。

この時に、「上にあるよ」と言われて、2階かと思ってしまうところが認知症の症状なのですが、こういう勘違い、普通の人だってあると思います。

ただ、こういう探し物が増えてくるのが認知症。

でも、会話自体は成立しているんですよ。あとは、認知症の人が勘違いしないように伝えるというまわりの人のテクニックです。

短期記憶の低下

認知症の人が「何度も同じことを聞く」とイライラしますよね。

アルツハイマー型認知症は、脳の海馬の萎縮から始まります。

海馬は、脳に入ってきた情報を一時的に保持して、必要な情報を取捨選択する部位です。

海馬が萎縮すると、短期記憶が苦手になって、物忘れが増えたり、物覚えが悪くなったりします。

実は、私は、父が突然倒れて、寝たきりになり家のことを全部任されたとき、(まだフルタイムで仕事を続けていたものですから)自分自身の容量オーバーになって、一時的に「短期記憶が低下」した経験があります。

自分でも「私は認知症になったのではないだろうか???」と心配になるほど、さっき食べたものも、何をどこに置いたかもわからなくなり、いつも頭の中が混乱して白くなっていました

ただただとても不安だったことを覚えています。

いつも探し物をして、何か頼まれても、頼まれたことすら忘れてしまう

毎日日記を書く母の方がしっかりしていたので、大事なことは母に伝えるようにして、私が忘れないように確認してもらっていたほどでした。

まぁ、私はもともと忘れっぽい性格だったので、大きなストレスがかかり、症状がひどくなったのだと思いますが、本当に自分でも情けなく、自分に自信がなくなりました

多分、認知症初期の人は、この時の私のような気持ちなのではないかと類推します。

何度も同じことを聞く認知症の人を弁護するとすれば、聞いたことを忘れているのですから、本人は初めて聞いているつもりなので、悪気はないのです

脳の海馬の萎縮による病気の症状なのですから。

時間と場所の見当識障害

認知症になると、働き盛りだった30〜40代に戻るケースが多いようです。

これは、認知症による 不安を解消するために、自分がはっきりわかる時代や、元気で充実していた古きよき時期・場所に戻っているということなのです。

見当識障害とは、今が「いつ」なのか、目の前にいる人が「誰」なのか、ここが「どこ」なのかという認識が苦手になってしまうので、本人も不安や恐怖を感じているようなのです。

確かに、タイムスリップして違う時代の知らない場所に来てしまったと想像したら、怖いですよね。

自分を実年齢より若いと思い込んでいるから、目の前の相手を違う人と思い込んでしまうのです。

私の姉も祖母から、親戚のおばさんの名前で呼ばれた時、すごくショックだったと言っていました。自分の名前を伝えるのに、全然わかってくれなかったって。

それから姉はもう祖母の施設へ行く気持ちにならなかったと言っていましたが、やっぱり離れて暮らしていた人のことは忘れてしまい、長い間近くで一緒にいた私は102歳までちゃんと認識していてくれましたよ。

さすがに102歳以降、104歳までは私と施設職員の人と区別がつかなくなってしまいましたけどね。

物盗られ妄想

「財布を盗まれた」はよくある話で、家族としては一番傷つきますよね。

大切なものだから、人目につかない場所に隠すと、その場所を忘れてしまうわけです。

これは、普通の人でも十分ありますよね。私、よくありました。

隠すから、わからなくなるんですよ

一緒に探してあげて、見つかったら一緒に喜んであげると良いそうです。

私の友達も義理のお母さんから「お金を盗られた」と言われ、すごくショックを受けていました。

結局、お母さんがタンスの引き出しの中などに隠していることがわかったので、私は友達に「お金を盗る人」にされては困るから、どうせタンスに入れてあるわけだし、定期的にお金をあげて「お金をあげる人」になっちゃえば?と言って、その通りやってみた友達は大成功。

それ以来、友達は「お金をくれるいい人」になって、お母さんはいつもお金があるから「お金を盗られた」と言わなくなったそうです。

きっと友達のお母さんは、お金が少なくなっていくのが不安だったのでしょうね。

さいごに

認知症の人の問題行動には、それなりに理由があったのです。

何に困っているかをわかってあげることができたら、認知症の人もある程度は安心して暮らすことができるということがわかります。

私は、特別支援学校で重度の知的障害を持っている子どもたちと初めて接した時、その子たちが何を考えているのか、さっぱりわからず、不安でした。

でも、かなり重度の知的障害を持っている子どもたちも慣れてくると、笑顔を見せてくれたり、嫌だということを主張する仕草をしてくれたりして、少しずつ心が通じ合うようになってきました。

認知症の人は、本人が一番困っているわけです。

まわりの人は、振り回されて大変ではありますが、落ち着いて対応できたら、問題行動が少しでも改善されるかもしれません。

やっぱり、相手をよく理解することが大事ですね。

家族に認知症の人がいる場合は、ぜひこういう本を読んでみてください。

漫画の部分が特にわかりやすいのでオススメです。

ブログランキングに参加しています。
下のお花を「ぽちっ」と押して、応援していただけると嬉しいです。

にほんブログ村 その他生活ブログへ

あわせて読みたい

広告

この記事を書いた人

さわこ

スタジオSeriオーナーの目標は、「健康」と「ゆるいミニマリスト」

みんなが、心と身体をリフレッシュして、笑顔で元気になったらいいなと思って、いつもスタジオにお花を飾り、お掃除してます。「汚部屋脱出」のために、整理収納アドバイザー1級、生前整理アドバイザー1級、清掃マイスター1級を取得しました。いらないモノをすべて断捨離して、スッキリ暮らしたいです。ずっと頑張りすぎてきたから、これからの第2の人生は、楽しいことだけやっていきます!