『もうあかんわ日記』by岸田奈美 オカンが2度目の手術、ばあちゃんが認知症の影響で弟が不安定に がんばれ奈美さん

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『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を読み終えた瞬間、次の『もうあかんわ日記』を読み始めました。

まだ、『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』を読んでいない人は、ぜひそちらの方から読んでください。

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』by岸田奈美 困難を乗り越え、障害を持つ家族とたくましく暮らしていく

まるでドラマを見ているかのように、この後、どうなるのかが気になってたまらなかったのです。

タイトルが『もうあかんわ日記』ですから、岸田家いったいどうなっているんだろう??って。

それくらい奈美さんの肩に次から次へと困難が降りかかってくるのです。

でもね、それをなんとかして頑張って対応しようとしていて、結局、なんとかなったり、ならなかったり。

そんな中でも、お母さんがダウン症の弟さんに車椅子を押してもらってオリンピックの聖火ランナーをつとめたのを奈美さんが見守るシーンは感動です。

お母さんがまた入院

「『もうあかんわ日記』をはじめるので、どうか笑ってやってください」という言葉から始まり、出だしからハラハラします。

微熱が続いたお母さんが40℃近い高熱が出て、また心臓の手術をすることになり、入院。

そのため、東京にいた奈美さんがおばあちゃんと弟と2匹の犬がいる実家に戻ります。

すると、なんと、おばあちゃんは認知症が始まっていたのです。

おばあちゃんは、お母さんが入院したことを理解できず、奈美さんのことはまだ子どもだと思いこみ、冷蔵庫の食材をすべて大鍋で煮込み、腐らせ、犬に八つ当たりするようになり、犬はおしっこを撒き散らす・・・。

穏やかだった弟は、おばあちゃんの変化についていけず、つられて不安定になって・・・。

奈美さんは、このままではいけないと思い、おばあちゃんを福祉施設へ、弟をグループホームへと2人を離すために四苦八苦するけど、なかなかすぐには話が進まない。

そんな時に限って、なぜか洗濯機と掃除機と電子レンジが壊れるという・・・。

読み始めからもう「うわぁ、こりゃ大変や」という展開。

お母さんに心配かけられない

どれだけ頑張って、心穏やかに接しても、おばあちゃんはすぐ忘れてしまうし、弟は言葉のすべてをわかってくれるわけではない。

そして、命がけの大手術をするお母さんに心配をかけられない。

だんだん家族と話すのが辛くなっていく奈美さん。

何が悲しいって、どんだけしんどいことが起きても、私の話で笑ってくれる人が誰もいないこと。

奈美さんは、ユーモアたっぷりだった大好きなお父さんのように、今までずっと辛いことを笑って乗り越えてきたのです。

それなのに、今、誰も笑ってくれない。

「人生は、一人で抱え込めば悲劇だが、人に語って笑わせれば喜劇だ」と自負している奈美さん。

ユーモアがあれば、人間は絶望の底に落っこちない。

そう信じているのに、今のおばあちゃんと弟にユーモアで話しても通じない悲しみ。

それで奈美さんは、読者に救いを求めたのです。

「やばすぎ、ウケるわ」「ばあちゃん、どないしてん」と笑い飛ばしてほしい。

ただ、笑ってほしい。悲劇を喜劇にする、一発逆転のチャンスがほしい。

このまま一人で抱えとったら、もうあかんわ。

そんな経緯で始まった『もうあかんわ日記』なのでした。

あかんくなる前に助けてほしくて書いた

あかんくなる前に、助けてほしくて書き続けたnote。

そして、応援する読者さんたち。

そんな応援してくれる読者さんたちがnoteに課金してくれたおかげで、もうあかんわと挫けそうになりながらもお金の心配をせずに書き続けることができたと書かれています。

そして、本の最後の部分には、マガジン購読やサポートをしてくれた人たちのたくさんの名前が掲載されています。掲載OKの人の分だけとのことですが、大勢のお名前がありました。

みんな奈美さんを支えながら、実は自分たちも支えられていることと思います。

私もこの本を購入したことで、ほんのちょっぴりだけど貢献できたかな。

奈美さんを応援する自分が好きになれます。

オカンが高熱、コロナか?

お母さんが38.9℃の高熱を出したと聞くと、誰もが「コロナか?」と思いますよね。

お母さんのかかりつけ医は大学病院。十数年前に大動脈が破裂して心臓に人工血管を通してあるのです。

そこは、「コロナ感染疑いの患者さんは診れません」とのことで、発熱外来を受け入れている病院を調べ10件目にやっと車で来れるなら診てもらえることに。

しかし、奈美さんは運転できず、お母さんは腕だけでボルボを運転するすごい人なんだけど今は38.9℃の高熱で運転なんかできるわけない。

タクシーを呼ぼうとしたら、発熱している患者さんはちょっと・・・と断られる。

そんな八方塞がりの時に助けてくれるのが友達。

「ここで協力せずに、奈美ちゃんのお母さんに何かあったら、そのほうが耐えられない。」と言って運転してくれる友達がいたのだ、奈美さんには。

病院で検査をしてもらったら、コロナでもインフルエンザでもなかった。

最悪の状況になっていなくて良かった。診てくれる人がいて良かった。味方になってくれる人がいて良かった。

奈美さんは、この経験を細かく伝えることしか自分にはできないって書いていて、そのこと自体が素晴らしいですよね。

そんな大変な状況、誰もがいつそうなるかわからないから、十分参考になります。

誰だって、高熱が出て、コロナかもって思った時、オロオロになりますよね。そして、電話しても断られることが続いたら、ホント不安でいっぱいになります。

さいごに

奈美さんの文章が、なぜここまで人を惹きつけるのかと考えてみました。

若いのに、(お父さんは早くに亡くなり)お母さんは命がけの大手術を2回も行い下半身麻痺で車椅子生活、弟はダウン症で知的障害があり、おばあちゃんは認知症。

辛いのをユーモアで乗り切ろうとしている姿を見て、みんなは応援しながら、実は勇気をもらっている。

奈美さんの文章力のうまさかもあるけど、文章のうまい人は他にもたくさんいる。

みんなが奈美さんを応援したくなるのは、奈美さんが心底やさしいから。

そして本当に誠実だから。

家族だからと言えばそうかもしれないけど、でもいくら家族でも、いや家族だからこそ、病気の人、障害を持っている人、認知症の人に優しくできない時がある。

家族だからだんだんできなくなっていくことがある。

そんななか、奈美さんはずっとずっと優しい。

本当は逃げ出したい気持ちだってあると思う。

だけど、ちゃんと家族と一緒にいる。

だから、みんなが応援したくなる。

自分ができないことを奈美さんが一生懸命やっているから。

これからも奈美さんを応援しながら、家族を大切に想う気持ちを見習っていきたい。

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この記事を書いた人

さわこ

スタジオSeriオーナーの目標は、「健康」と「ゆるいミニマリスト」

みんなが、心と身体をリフレッシュして、笑顔で元気になったらいいなと思って、いつもスタジオにお花を飾り、お掃除してます。「汚部屋脱出」のために、整理収納アドバイザー1級、生前整理アドバイザー1級、清掃マイスター1級を取得しました。いらないモノをすべて断捨離して、スッキリ暮らしたいです。ずっと頑張りすぎてきたから、これからの第2の人生は、楽しいことだけやっていきます!