『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』by岸田奈美 困難を乗り越え、障害を持つ家族とたくましく暮らしていく

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家族のことをnoteに書いていたら、みんなに読まれるようになって、作家になった奈美さん。

弟の良太くんはダウン症で知的障害があるけど、みんなに愛されて育っているし、奈美さんとの関係もとても良い。

障害を持つ人と暮らす

家族に障害を持つ人がいるのは、特別なこととも言えない。

だけど、奈美さんが中2の時、大好きなお父さんが心筋梗塞で亡くなり、高1の時、今度はお母さんが倒れて大手術の末、命は取り止めたものの下半身麻痺になって車椅子生活になった。

お母さんが入院しているとき、障害のある弟と二人での生活は、毎日悲しくて悲しくて辛かったと・・・。

でも、家族を残して死ぬことはできない。だから、生きた。何を頑張るでもなく、ただ、毎日、死なないようにした。

できるだけ悲しみを感じないように、何もかもを忘れるようにしてきた。楽しい思い出も悲しい死も、心の隅に追いやって、ただひたすら何も考えないようにして過ごしてきた。

弟を守らなければという気持ちが必死で耐えさせてきたんだろうなと思うと、想像するだけでこちらまで辛くなる。

お母さんも「死にたい」と思っていることがわかっていたから、なおさら自分が家を守るしかなかったのだと思う。

時間が傷を癒してくれた

ただ、時間が奈美さんに力を与えた。

奈美さんは、お父さん譲りのユーモアで人を笑わせる。

どんな辛いことも笑い飛ばして乗り越えていこうとする。

本当は、誰かに聞いてもらいたかったのだ。

誰かに認めてもらいたかった。

それが結果的に奈美さんが綴るnoteの読者を惹きつけることになった。

素晴らしい表現力

私も奈美さんの文章を読んでいて、こんな大変な状況なのに、こうやって前向きにぶつかって、笑って解決していくってすごいなぁと思いながら、本の内容にぐいぐい引き込まれていった。

心の中で「頑張って!」って応援しながら。

編集者の人が「岸田さんの文章は、落語家と一緒。読めば、目の前で登場人物や情景が動いているみたいに感じる。それで、何度読んでも笑える。」と高評価。

「たくさん傷ついてきた岸田さんだから、誰も傷つけない、笑える優しい文章が書けるんだと思うよ。」と言われ、奈美さんもめちゃめちゃ嬉しかったそうです。

どれくらい嬉しかったかと言うと、編集者さんが「質問しますね」と言うのを「詰問しますね」と聞き間違えて、ダラダラ流れていた冷や汗が全部蒸発したくらい嬉しかったって。

こういう表現力が面白いですよね。

わたしは、落語家になりたい。
わたしは、コントの脚本家になりたい。
わたしは、ドラえもんになりたい。
わたしは欲張りだから、それらを全部ひっくるめた、作家になりたい。

こうやって、奈美さんは作家になったのです。

ホント文章力あって、読んでいる人を魅了します。

「重い人生だから、せめて足どりくらい軽くいたいんだ。」の後に「知らんけど。」と付け足ししているところもクスッと笑える。

そして、笑いながら、頑張れって思いながら、私も勇気をもらっている。

ブラジャーの話

「黄泉の国から戦士たちが帰ってきた」いうタイトルのブラジャーの話も面白い。

ブラデリスニューヨークのお店でブラジャーを試着した時のことで、店員さんが脇のお肉をガッサーとつかみ、力づくで前に持ってきて、ストラップをグイグイ上げると、胸にでっけえメロンがあったという話。

「お客様のお胸のお肉は、全部、お腹と背中に逃げてたんですよ。ストラップもゆるゆるで、サイズの合っていないブラをつけられてたんですね」と店員さんに言われ、「私の乳は、どうやら集団疎開していたようです」って(笑)

気がつけば、3万円使ってました、ブラジャーに。

というオチも面白い。

ホントお笑いの才能ありありですよ。

さいごに

大好きだったお父さんなのに、中2で反抗期だった奈美さんは、些細な言い争いがきっかけで、「パパなんか死んでしまえ」って言って、目も合わさなかった日の夜にお父さんが急性心筋梗塞で病院に運ばれた。

一番大好きなお父さんとの最期の会話が、一番伝えたくない言葉になって、奈美さんはずっと後悔している。

どれだけ泣いても謝ってもお父さんはもう何も言ってくれない。

でも、救急車で運ばれるとき、「奈美はオレに似ているから大丈夫や」と言っていたらしい。

それを聞いて、奈美さんは、お父さんが残した大丈夫の意味をずっと探し続けている。

日常はいつも予期せぬトラブルに見舞われているけど、まぁなんとか生きているから大丈夫なのかなって感じ。

神様は乗り越えられない試練は与えないと言うけれど、奈美さんにはいつもいろんなことが起きて、本当に大変だ。

でも、なんとかして笑いに変えて、乗り越えようと頑張っている。

実は、2冊目がもう出版されているので、この本を読み終わったら、すぐ続きを読み始めてしまっています。

またまた大変なことになっていて目が離せません。

私がこの本を買って読むことが少しでも応援になったらいいなと思います。

そして、私も奈美さんのバイタリティーを見習いたいです。

本当に状況はすっごく大変なんだけど、つい応援したくなっちゃう本で、超オススメです。

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この記事を書いた人

さわこ

スタジオSeriオーナーの目標は、「健康」と「ゆるいミニマリスト」

みんなが、心と身体をリフレッシュして、笑顔で元気になったらいいなと思って、いつもスタジオにお花を飾り、お掃除してます。「汚部屋脱出」のために、整理収納アドバイザー1級、生前整理アドバイザー1級、清掃マイスター1級を取得しました。いらないモノをすべて断捨離して、スッキリ暮らしたいです。ずっと頑張りすぎてきたから、これからの第2の人生は、楽しいことだけやっていきます!