『ミライの武器』by吉藤オリィ 自分と同じように困っている人のためにできることをする生き方

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ロボットを使って、人と人をつなぐことができるのです。

自称「ロボットコミュニケーター」という吉藤オリィさんは、難病により「自分の体の機能を使って」コミュニケーションをとることが不可能になった人を支える仕事をしています。

ALSという病気を知らない人もいると思います。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気です。

以前、今は亡き三浦春馬くんが主人公のALSの青年を熱演したドラマがあったので、もしかしたら見られた方もおられるかと思います。

発症するとどんどん動くことができなくなり、現段階では治療法が見つかってみらず残念ながら早くに亡くなる状況です。でも、60歳を超えてから発症する方もおられます。

体の機能が使えなくなっていき、寝たきりで、呼吸器をつけ、声も出せないようになっていても、(仕組みがよく理解できませんが)その人の視線の動きで、意思を伝達することが可能になってきています。

そういう仕組みをどんどん発明して開発を続けているのが、吉藤オリィさんで、その手足となっているロボットが「オリヒメ」なのです。

なぜ「オリヒメ」かというと、吉藤さんが不登校の時以来、折り紙が得意だから。

二足歩行ロボット「オリヒメ」が活躍

オリヒメを二足歩行できるように改良し、ALSの患者さんが視線入力で遠隔操作して、日本武道館のステージで8000人の大観衆に手を振り、発信できたのです。

「みんなの夢AWARD」というビジネスの大会、最終選考で優勝し、2000万円の融資が得られる大会の出来事です。

その大会で優勝したことが、別のALSの患者さんの目にも止まり、オリィさんはその後、仕事の相棒となる人と次々と出会っていくのでした。

オリヒメと意思伝達装置を組み合わせることで、寝たきりで視線の動きでしか意思を伝えることができない人も『働く』ことができるのではないか。

ロボットを遠隔操作することにより、学校に通ったり、病院から家に通ったり、家族や仲間のところに行ったりして同じ経験ができるように、「オリヒメ」は元々そんなために作られたロボットなのでした。

その後、オリィさんは、オリヒメを視線入力で動かすだけでなく、文字を入力できる本格的な意思伝達装置を作っていきます。

困っている人がいるから、解決する方法を考える

オリィさんの研究は、研究のための研究でなく、すべて実践なのです。

目の前に困っている人がいるから、その「困っている」を解決するためにどうしたらいいか、解決法を考えて、ロボットを改良していくのです。

試作品を作り、すぐ試してもらって、まだうまくいかない点を改良していくやり方です。

完成してからやってみるのでなく、作りながら「困っている」人の意見を聞いて、それに合わせて改良していくのですから、どんどんその人の願いが実現していきます。

ALSの患者さんも一気に寝たきりでしゃべれなくなるわけではなく、徐々に・・・でもかなりのスピードでそうなっていくので、まだ少し手を動かせたり、しゃべれたりする間に、どんどん開発していきます。

のちに声が出なくなることがわかっているので、まだ声が出る間にその人の声を録音しておいて、自分がかつてしゃべっていた声を使って意思伝達することも可能に。

2016年7月「オリヒメeye+switch(オリヒメ・アイ)」というデジタル透明文字盤が製品化され、さらに購入補助制度が適用され、パソコンと必要なソフトウェア全部込みで5万円以下で買えるようになっているそうです。

素晴らしいですね。

そして、オリヒメ・アイを使っている人たちの中から、この仕組みを使って、オリヒメを操作したり、文字を入力したりするだけでなく、パソコン操作もしたいと要望がきて、それにも応えるわけです。

改良されたオリヒメ・アイでは、視線の動きだけでWindowsコンピューターのすべての操作が可能になったというのですよ。

しかも赤外線センサーと組み合わせることで、ALSの患者さんが自分の意思でエアコンやテレビのチャンネルの切り替え、電気の消灯などができるようになっているのです。

私の父が亡くなる前、寝たきりで寝返りもうてない状態であったため、窓際で日が差し込み、暑くて赤い顔をしていたのをいとおしく思い出しました。

「お父さん、暑いね?」と言うとウンと軽く頷いたように見えました。

紙の文字盤の指差しを試みましたが、手が自分の意思通りに動かず、大きく揺れ動くため、まったく読み取れず、疲れてすぐ断念してしまったけど、諦めなかったら、本当はもっと本人の意思を確認する方法はあったと思います。

私は、病弱養護学校に勤務していたとき、筋ジストロフィー症候群の子どもたちと接していたので、他の人よりよく理解していたつもりだったのですが。

不登校で、友達ができなかったオリィ少年

友達ができなかったから、ロボットを作ったオリィ少年。

つまらないなら、おもしろい何かを「ぼくらで」つくり出せばいい。
やりたくないなら、やらなくて済む何かを「ぼくらで」つくりだせばいい。

今、うまくいかなくて、不登校だったり、引きこもりになっている人に、この言葉を贈りたい。

何か、できることがあるね、きっと。

ずっと折り紙を折っていたら、上達して認められるようになったオリィ少年、学校へ行かなくてもいろんな体験をさせてくれたご両親。

とにかく、どんな状況にあっても人生を投げ出しちゃダメだと思う。

少なくとも、自分で自分の体を動かせるのなら、人の役に立つことがいっぱいあるはず。

私もそう思う。

さいごに

視線入力で絵を描いた榊浩之さんの作品が素晴らしいです。

すでにSNSで多くの人に拡散されていて、オリィさんも(ぜひ「榊浩之 絵」で検索してみてほしい)と書いているので、紹介しようと思ったら榊浩之さんご本人のYouTube動画を見つけたので載せますね。

生きるってどういうことなのか、深く考えさせられます。

オリィさんの寄り添う力は、絶対に諦めないところから出てきています。

「できない」は簡単です。

「なんとか、できないかなってもがく」のが人間の素晴らしいところじゃないでしょうか。

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この記事を書いた人

さわこ

スタジオSeriオーナーの目標は、「健康」と「ゆるいミニマリスト」

みんなが、心と身体をリフレッシュして、笑顔で元気になったらいいなと思って、いつもスタジオにお花を飾り、お掃除してます。「汚部屋脱出」のために、整理収納アドバイザー1級、生前整理アドバイザー1級、清掃マイスター1級を取得しました。いらないモノをすべて断捨離して、スッキリ暮らしたいです。ずっと頑張りすぎてきたから、これからの第2の人生は、楽しいことだけやっていきます!