『しがらみを捨ててこれからを楽しむ 人生のやめどき』by樋口恵子、上野千鶴子 人生の晩年をどこでどう生きたら良いのだろうか

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人生100年時代、88歳の樋口恵子さんと72歳の上野千鶴子さんが「人生のやめどき」をテーマに対談をすること自体が面白いです。

なんと、「ヨタヨタヘロヘロ期」に足を踏み入れているという樋口さんは、80歳を超えてから都内の一戸建てを改築したのでした。

「おひとりさま」で、在宅死を決めている上野さんは、ついに樋口さんも在宅での最期を決めたのか、と思ったようですが、どうもそこまででもなさそうな・・・。

本の対談を読んでいても、「おひとりさま」として生き方の覚悟をしている上野さんに比べて、ずっと年上の樋口さんの方が、「人生をやめる気」がなさそうです。

それくらい、まだまだ貪欲でエネルギーに溢れているのです。

やっぱり昭和1ケタ生まれは、何か違うと思わざるをえません。

戦争を乗り越えてきた人、戦後、(女性の地位向上のために)闘ってきた人は逞しい。

この人たちがいたから、今の私たちが幸せに暮らせているのだとつくづく思います。

介護のやめどき

同居している高齢の親の介護をいつまで在宅で看るかという問題について、残念ながら樋口さんと上野さんの考えが平行線のままでした。

たとえ希望していなくても、親が施設へ行くしかないかなぁと言う樋口さんに対し、上野さんは自分の家を出ていかなければならないのはかわいそうと言います。

最期まで家にいればいいと言うのです。嫁が同居を嫌がるなら、息子夫婦の方が出ていけばいいとのこと。

でも、実際には世間体もあり、なかなかそれもできず、結局、同居しながら口も聞かないという残念な結果になる可能性大ですね。

現段階での、私の個人的な意見は、やっぱり高齢の親の方が自分で自分のことができなくなった段階で施設へ入ると言い出してほしい。

でも、上野さんは、介護サービスを使って十分在宅でやっていけるという考え方です。

うーん、難しい。

樋口さんは、有料老人ホームが行きたくなるような楽しい場所になってくれたらいいのになって穏やかなご意見、ちょっとホッとします。

介護については、家族がいる場合と完全な「おひとりさま」とでは、自由度が違いますね。

最期まで好きなように生きる、というのもあるかもしれないけど、私は家族に心配や迷惑かけたくないと気を遣ってしまいますね。

自分の人生だから、好きなようにわがままに生きてもいいんだろうけれどね。

そこでの樋口さんの大事な一言、「最後まで一定の自己管理の資産は自分で持っているようにしましょう」って。

これ、現実的に超大事。

金銭管理まで全部任せたら、自分の好きなように使えなくなる可能性があります。息子だから、娘だからと思って預けてしまわないことですね。

認知症になってしまったらどうしようもないけど。

人間関係のやめどき

上野さんは、親戚づきあい、近所づきあい、クラス会、法事・・・全部やってないそうです。

樋口さんは、高校のクラス会にまだ参加しているそうです。親しい人がお世話してくれているからとのことで。

そんなご縁を大事にする樋口さんですが、もう寝たきりになっている同級生へのお見舞いをどうしようかと迷っていたら、上野さんがズバリ「今すぐ会いに行くなり、手紙を書くなり、行動した方がいい」って。

上野さん自身、相手が元気なうちに「感謝の気持ち」を伝えるようにしているそうです。絶対に思い残しがないように、早めに伝える方がいいと力説。

「そして、その後、また会えたら、何回もお礼を言ったらいい。1回ポッキリとか、ケチなことは言わないで」と。

すごく大事なことですね。

上野さんのように、形式的なつきあいはやめて、大事な人とのつきあいは優先すると決めておくとスッキリして迷いがないです。

人生のやめどき

この人生に自分を引き留めるもの、しがらみというものが何もないという上野さんは、「これをやり残しては死ねない」という感覚が一切ないそうです。

それに対して、樋口さんは「これをしたかった、あれをしたかった、というものが今もって山のごとくある」と言うのです。

だから、この本の企画が上がったとき、「生きている間に、上野さんと話しておきたい」と思ったと。

そして、まだ他にもいくつか約束している企画があるから、それを書き上げるまでは人生やめられないんですって。

生きることに貪欲ですね。

もう88歳なのに・・・と思うのですが、もしかしたら、若い頃、時代背景から考えて、女だからという理由で、やりたかったことのうち半分もできなかったのではないか、と思われるのです。

だから、やり残したことがあるんじゃないかと。

そういう意味では、上野さんは、やりたいことをやり切っているから、サバサバしていられるのかもしれません。

若い時に、やりたいことを我慢していたら、年取ってからもずっとやりたかったという思いが残るんだと思ってしまいます。

今からでも遅くないですね。

88歳の段階で、まだまだやりたいことがあるのもいいけど、できれば、やりたいことは全部やってきたから満足して終われたらいいなと思う私です。

さいごに

女性の地位向上を今の若い人たちは、当たり前の権利として感じているかもしれませんね。

でも、60代の私は、諸先輩方が男社会に突っ込んで行って勝ち取ってくださったものと認識しています。

特に、私などは教員という、社会の中では一番男女同権が認められた環境で働かせてもらいました。

先輩方には敬意を払いたいです。

自宅を大規模リフォームしたけど、まだずっと在宅でという覚悟はできていない88歳の樋口さんと、ずっとおひとりさまで在宅でと決めている72歳の上野さん。

私たちがこれから、どうやって生きていったらいいか、先を歩いている人が道を示してくださるのはありがたいことですね。

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この記事を書いた人

さわこ

スタジオSeriオーナーの目標は、「健康」と「ゆるいミニマリスト」

みんなが、心と身体をリフレッシュして、笑顔で元気になったらいいなと思って、いつもスタジオにお花を飾り、お掃除してます。「汚部屋脱出」のために、整理収納アドバイザー1級、生前整理アドバイザー1級、清掃マイスター1級を取得しました。いらないモノをすべて断捨離して、スッキリ暮らしたいです。ずっと頑張りすぎてきたから、これからの第2の人生は、楽しいことだけやっていきます!