塚本 亮さんの『捨てる。だからずば抜ける。〜常識や固定観念に左右されないための47のこと』を読みました。
塚本 亮さんは、起業家として日本国内で英語が苦手な人たちのサポートをする語学学校の経営をしています。
これまで400人以上を海外のトップ大学に合格させています。
また、海外へ移籍したいという日本のサッカー選手のサポートをしたり、最近ではサッカークラブを設立・運営しています。
高校時代は偏差値30台、退学寸前の問題児から一念発起して、同志社大学経済学部に現役合格。その後、ケンブリッジ大学大学院修士課程修了(専攻は心理学)という経歴をもつ塚本さん。
この本では、「常識」「固定観念」を捨てて、時代の変化にうまく対応していこうということが書かれています。

これだけ最新のテクノロジーに支えられた環境で、今まで「当たり前」と思ってきたことはもう通用しなくなっているという事実。
コロナによって明らかになったことも多いですよね。
だから、「捨てる」ことが大事なのです。
なぜ、「常識」「固定観念」を捨てると良いのかについて、塚本さんは
捨てると
→本当にやりたかったことが明確になる
→迷いがなくなりすっきりする
→あなたの「好き」なものの価値がぐっと上がる
→結果的に効率的になり、行動力や決断力が上がる
→不透明な時代で生き抜く自信がつく
だから、不要なものを取り除いていかないと人生において損をするとまで言います。
なぜ人は捨てられないのか
捨てることの重要性を理解している人でもなかなか捨てられないのは、捨てないことで「安心感」を得ているからのようです。
社会が安定していた時代ならば、現状にしがみついていてもまだなんとかやっていけたかもしれないけど、これからは捨てられないことは時代に取り残されていくことになる・・・。
「まあ、いいか」と思うこと多くないか?
「現状維持では後退するばかりである」というのは、ウォルト・ディズニーの言葉だそうです。
カエルは、いきなり熱湯に入れると驚いて逃げ出すけど、常温の水に入れて徐々に水温を上げていくと、逃げるタイミングを失い、最後には死んでしまうそうです。
決断のタイミングの重要さ、コロナの対応でもいやと言うほど感じますね。
他人に振り回されていないか?
捨てることは、やることとやらないことをきちっと決めることだと塚本さんは言います。
塚本さん自身、起業したての頃、何でも「はい」と言って受けてしまい、だんだん無理難題に疲弊していってしまったと反省しています。
そして、捨てられない人は「いい人」なんだと。
でも、用事があるのに断れなかったり、連絡が来たらすぐ返信してやりたかったことを先延ばしたりして、他人に振り回されていてはいけないのです。
「他人にとっていい人」を捨てることによって、自分が得意とする仕事が舞い込んでくるのです。
時代に取り残されないために捨てるべきモノ・コト
塚本さんが多くの成功者と仕事をしてきて、革新的な人たちが即座に捨てているモノ・コトを9点あげています。
- 「常識」にとらわれるのを捨てる
- ロボットが示す「正解」を捨てる
- まわりからの「評価」を捨てる
- 日本人に根強く残る「同調」を捨てる
- しなくてもいい「我慢」を捨てる
- 不要な「肩書き」を捨てる
- 無駄な「競争」を捨てる
- つまらない「プライド」を捨てる
- 過去の「成功体験」を捨てる
本当に捨てたいモノ・コトばかりです。
思い切って、全部捨てたいですね。
さいごに
時間の正しい捨て方という項目もありました。
塚本さんは、時間をとても大事にしています。
アポをとるとき、開始時間だけでなく終了時間もしっかり伝えているだけでなく、その後に別の予定を入れるようにしているそうです。
時間の制限をすることで目的意識が高まり、お互いに時間を上手に利用しようとすることで話し合いの質が高まります。
無駄な時間を捨てるということですよね。
すべての人に平等に与えられているにもかかわらず、ほとんどの人が「時間がない」と言います。
やっぱり無駄なことを「捨てる」勇気が必要だと思います。
コロナのおかげで「今まで(嫌なのに)断れなかったことを、しなくて良くなって助かった」と思っている人も多いですよね。
コロナがおさまってからも、無駄な「常識」や「固定観念」が復活しないようにしっかり自分の考えを持っていきたいです。
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