捨てなくても「(一部の場所に)寄せるだけ」で片づく・・・さすが、シニアの片づけに定評のある古堅純子さん。
高齢者の家をたくさん片づけてきた実績から、「無理に捨てさせなくていい」はとても説得力があります。
確かに、「全部出す→使っているモノ・使っていないモノに分ける→使っていないモノは捨てる→今、使うモノだけ収納する」を徹底できればいいですが、高齢者には無理です。
しばらく母と同居して、片づけしながらケンカばかりで本当に疲れました。
自信を持って、整理収納アドバイザーで習ったことをそのまま高齢者に当てはめるのは、「無理」と言い切れます。
生きてきた時代背景が違うのです。
価値観もすべて。
私たちの考え方を親世代に押し付けることはできません。
じゃあ、モノを捨てない親世代にどう言えばいいのか、それを具体的に教えてくれるのが、古堅さんなのです。
以前、読んだ本もとても良かったです。
→『マンガで古堅式!夢をかなえる片付けのルーティン』by幸せ空間セラピスト古堅純子
と、ここまで書いて、ハッと気づきました。
実は、この本、2020年7月にすでに紙の本で読んでいたのでした。
Amazonで購入した本だったら、注文しようとした時点で、「お客様は、2020/7/15にこの商品を注文しました。」などと出てくるのですが、この本は本屋さんで買ったみたいです。
同じ本をKindleでも買ってしまいました・・・。

『なぜかワクワクする片づけの新常識』
内容については、以前書いた記事にしっかりまとめていました。
→シニアのための なぜかワクワクする片づけの新常識by古堅純子 高齢者の片づけにはコツがある
改めて追加したいこと
2回目に読んで、追加したいことは、
重要なのは、片づけることではなく、その先。
もし、モデルルームみたいに片づけたとしても、果たしてワクワクできるのか?
自分は、どんな空間で、どんなことをしているのが幸せなのか、片づけたその先にやりたい夢があるかどうかが大切なのだ、という点です。
以前、読んだ時は、高齢の母のための片づけを念頭に置いていました。
今回、改めて読んだ時は、母のことより自分のことを考えました。
なんのために片づけをするのか
私は、なんのために片づけをしているのか、私はこれからどんな暮らし方をしたいのか、何にワクワクしているのか???
そもそも、私、ワクワクしている???
現状に十分満足しているけれど、ワクワクしているかと考えると固まってしまいました。
この本の中で出てきた人たちは、家をカフェのようにして、友達や家族を招いてお茶を飲みながらおしゃべりを楽しみたかったり,アトリエを作って作品を制作したかったり、その夢が描けた時、ワクワクして片づけを始めています。
私は、果たして、何をしたいのだろう・・・。
本当のことを言うと、孫と一緒にお菓子作りをしたり、遊んだりしたい。
でも、それは私が努力して可能になるというものではなく、むしろ子どもが欲しいと思っている娘にとってはプレッシャーになることです。
それで、やっぱりワクワクは、自分で楽しめることがいいと思い直しました。
となると、私の1番の楽しみは旅行や観劇です。
お出かけするのが好きで、家は戻ってくる場所。
そう思うと、私にとって、家は、休んで心と体を充電するところなんだなということがはっきりしてきました。
ということは、お客様を招いて、お料理を作ったり、お茶をいれたり・・・は、我が家では考えなくて良いということです。
美味しいものは食べに行けばいいし、お茶を飲みたい時は素敵なカフェへ行けばいい。
家では、自分が食べたいものを作り、自分が飲みたいものを飲んで、ゆっくりお風呂に入ってぐっすり眠る、それで十分。
美しいお皿も素敵なカップも一人分しかいらない。
さいごに
もし、孫ができたら、その時にまた考えればいいですよね。
そう思うと、なんだか、拍子抜けしてきました。
なんとなく、もっと素敵な家にしたかったし、しないといけないような気になっていたのです。
誰かのために、ではなく、自分のために素敵にすれば良かっただけなのですね。
自分が快適であればそれでいい。
そう思うと、俄然、楽になってきました。
ひとり暮らしなんだから、自分の好きなようにやっていこうと思います。
この本は、高齢の親をもつ人はもちろん、自分のこれからの生き方がまだはっきりしていない人にも十分参考になります。
本の詳しい内容については、こちらから
→シニアのための なぜかワクワクする片づけの新常識by古堅純子 高齢者の片づけにはコツがある
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