料理や掃除は得意だけど片づけは苦手で「捨てられない」人が多い60代以上のシニア世代。
整理収納アドバイザーである阿部静子さんのお片づけ講座やセミナー、自宅片づけサポートのお客様の7割が60代以上のシニア世代だそうです。
阿部さんは、そのシニア世代の参加者の悩みを聞いているうちに、「シニア世代の暮らしに合った片づけ法がある」と気づいたと言います。

シニア世代の暮らしに合った片づけ法
シニア世代は
- 時間ができた今だからこそ、家をスッキリさせたい
- 自分に何かあった時、子どもに家を片づけてもらうのは申し訳ない
と思っています。
私もまさにそうです。
60代で片づけ始めよう
まだ元気な60代で片づけ始めるといいことだらけです。
片づけ終わった後、それぞれの人生がハッピーになっていくのです。
- 新しい趣味を始める
- 夫婦仲が良くなる
- 老後の不安が少なくなる
ハッピーを実感した人たちは後悔もリバウンドもありません。
人生100年時代においては、60代からまだまだ30年以上の年月が残っています。
その後の人生で「もうひと花咲かせる」ことができるか、そのまま萎んでいくか、大きな違いです。
一気にやらず、1日5分1スペースから
いっぺんに片づけないといけないと思うと、なかなか一歩が踏み出せません。
大切なのは、「片づけスイッチ」を入れること。
引き出し1つ、棚1段など小さいところから気軽に始めます。
冷蔵庫の片づけも1段ずつ1週間かけて完了するようにすればいいですね。
若い頃のように、頑張ると絶対続きません。
そして、少しでも片づけられたら、必ず自分で自分を褒めてあげることがモチベーションを保つ秘訣です。
片づけの順番
阿部さんの片づけの順番は、こんまりさんとはちょっとだけ違っています。
- 玄関
- クローゼット
- キッチン
- リビング
- 洗面所・浴室
- 押し入れ・納戸
阿部さんも、やりやすいところから始めて、思い出が詰まった押し入れ・納戸の片づけは一番最後に、ということです。
洋服を手放す目安は1年?3年?5年?10年?
『洋服にも賞味期限を決める』のは斬新でいいと思います。
「着ていない服は何年で手放すか? 1年・3年・5年の選択肢から選んでください」と言われた時、
20〜30代の人は、1年もしくは3年を選び、40〜50代は3年もしくは5年を選ぶ人が大多数だそうです。
そして、5年と答える人は恥ずかしそうに。
ところが、60代以上になると、この選択肢では決まらない・・・。
20〜30年前の服を持っている人も多く、それをなかなか手放せないらしい。
そこで、阿部さんは60代以上の人の講座では選択肢を変更し、10年という特別ルールを追加したそうです。
着ない服を10年も持ち続けるのか・・・着物のようなレベルだなぁと私は怖くなりますけどね。
でも、良く考えたらあんまり人のこと言えませんでした。
親戚の結婚式で着た洋服、もう10年も経っていました・・・。
ちなみに阿部さんが提案する下着の賞味期限、ブラジャーは2年、ショーツは1年とのこと。
ヤバい、もう手放さなきゃ。
それから、『痩せたら着る服』は手放し、痩せた暁に「ご褒美服」を買うのにしたらいいようです。
食器はいつも使っているものは少ない
たまに来る孫たちのために残すのは、大皿5枚・小皿20枚で十分とのことです。
いつも使う食器とは別のお客様用は、とりわけ方式でいいですね。
さいごに
「子どもに譲る」は幻想で、価値観の違いを受け入れましょうと書かれていました。
質の良いものだから価値があると親世代は思っていても、子ども世代はそう思わないかもしれません。
今の自分にとって必要なものを残すようにすればそれで良いのです。
プレゼントでもらったものがたとえ高価なものであっても、好きではないものなら、気持ちだけ受け取って、手放してもOK。
その逆を考えると、プレゼントするのも難しいなぁと思います。
せっかく贈るのですから、欲しいものを聞いてからプレゼントするというのも大事かもしれませんね。
シニア世代は、60代のまだ元気なうちに片づけを完了してしまって、身軽になって、家の中で探し物をすることがなくなれば、ストレスや老後の不安が軽減されると思います。
今日から1日5分1スペースをコツコツ片づけ始めることにしましょう。
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