音声配信「高尾美穂からのリアルボイス」で、産婦人科医として女性の様々な問題にアドバイスをしてくれている高尾美穂さん。
髪型はモヒカンで、診療中は白衣を着ず、夏は短パンにビーサンを履いて、リュックを背負って自転車通勤というユニークな女医さんです。
見た目より自分らしい生き方が大事と堂々とされているところが患者さんにもリスナーさんにも人気なんでしょうね。
とにかく、自分の好き嫌いに正直で、物事にとらわれない、他人の期待には目もくれず、自分がワクワクする方向を選ぶことを信条とされています。
昔から、そういう生き方をされているようで、やるべきことはきちんとやる、周りの人に迷惑をかけないという自分のテリトリーは守った上で、そこからはみ出した部分で許されるところは自分らしさを出すようにしておられるのです。
出過ぎた杭は打たれないとは言いますが、やっぱりいろいろ言われたり、されたりしたんじゃないかと思ってしまいます。
実際、中3の時、勉強ができすぎるため、周りから妬まれて、「いつもトップにお前がいるせいで(自分たちの)内申点が良くならない」と意地悪をされていたようです。
でも、その人たちと同じ高校へは行かないし、卒業までの関係だからと割り切って、気にしなかったという逞しさ。
あまり、他の人にどう思われるか、ということを気にしすぎない人のようです。
それは、ご両親がずっと美穂さんを認めて自由に育ててくれたから、自己肯定感が高かったんだと言っておられます。
そう思うと育て方ってすごいですよね。
私などは、人の言葉を気にしすぎるのですが、多分に親が周りからどう思われるかを気にしていたのが影響していると思います。
この本は、「高尾美穂からのリアルボイス」でリスナーの方々からの質問にどんなふうに答えてきたかを中心に展開されています。
特に印象に残っていることがらについて、紹介しますね。

イライラする自分にできる5つのこと
身近な人にイライラしてしまうという方へのアドバイスです。
まず、 身近な人にイライラしやすい理由は、距離が近いと相手に期待してしまうからだそうです。
期待するからこそ、裏切られたと感じたり、イライラや怒り落ち込みといったネガティブな感情が生まれやすくなるのです。
そういう時は、 相手に期待しすぎない。イライラする自分の気持ちを受け入れる。自分がイライラしていることを相手に伝えて、その状況を理解してもらうと言うことが大切なんですね。
その上で、サクッと解決する方法として、5つ提案されていました。
- 寝てしまう
- 運動、サウナなど気持ちを切り替える方法を見つけておく
- ストレスとなっている原因とは全く関係ない人と全く関係ない話をする
- 感情をすぐ言葉にしないと言う強い意志を持つ
- 世の中には自分と違う考え方の人がいると認識する
1〜3については、とりあえず受け流すというもので、根本的な解決には至りませんが、現実的には一番有効だと思います。
私は、4がすごくいいなと思いました。感情をすぐ言葉に出すのは失敗の元です。そして、その言葉が自分の中にも残ってしまいます。すぐ愚痴を言わず、一度沈黙するということがとても重要です。「言わなければよかった」と後悔するくらいなら、最初から「感情はすぐに出さない」と決めておくと少なくとも失敗は減ると思います。
5も重要です。私たちが怒るのは、自分の物差しに他人を当てはめているから。あらかじめ、「自分と人の物差しは違う」と認識しておけば、イライラを生むことが減るというのは、その通りです。
家族にすぐイライラしてしまうという人、多いと思います。
大切な家族、取り返しがつかないことにならないように、気をつけたいですね。
柔軟に生きる
自分に余裕がないと人に優しくできません。
体力的な余裕、時間的な余裕、経済的な余裕、気持ちの面での余裕が必要です。
誰かと一緒に過ごすということについても、いろんな形があってもいいという考え方が望まれます。
シングルマザーやシングルファーザー、単身赴任の人、核家族で子どもが独立した夫婦、結婚しているけど卒婚のような形で別居している夫婦がいる一方、籍を入れていなくても一緒に過ごしているカップルやゲイのカップル、子どもを産んでから女性のバートナーと暮らす女性などなど。
最近ではシェアハウスで暮らす人たちも。
結婚していなくて、このままでいいのだろうか・・・と悩む女性に、「結婚しなければならない」という固定観念を外して、とにかく孤独ではない暮らし方をしていきましょうと言う高尾美穂さんの考え方は今の時代に合っている気がします。
柔軟に生きるって大事です。
世間体を気にしすぎるのはやめて、自分で自分を守ってあげることが必要です。
さいごに
緩和ケアの看護師さんの言葉も紹介されていました。
人が死ぬ間際に後悔すること5つ
- あんなに働きすぎなければよかった
- 自分に正直に生きる勇気が欲しかった
- 自分の本心を伝えておけばよかった
- 友達と連絡を絶やさないでおけばよかった
- 自分を幸せにしてあげればよかった
高尾美穂さんは、産婦人科の医師として、患者さんの命を助けらず打ちのめされるくらい辛い経験もたくさんされています。
子宮がんの検診を受けてほしいと強く伝えていきたいそうです。
残された時間をどう過ごせば、幸せな人生だったと思えるか、とにかく働きすぎるのはやめて、自分の人生を大切に生きようという言葉がとても説得力あります。
人は皆いつか死ぬのです。
イライラしていたり、人の言葉を気にしすぎたり、そんなことをしていないで、マイペースでいきましょう。
ホルモンバランスが崩れるほど、ストレスを抱え込まないように。
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