医学博士 白澤卓二先生の『「お菓子中毒」を抜け出す方法』という怖い本を読みました。
なぜ怖いかと言うと、私は「お菓子中毒」だったと思うからです。そして今、 ちょうどその「お菓子中毒」を抜け出そうともがいている最中だからです。
医学博士 白澤卓二先生は、2012年に『「砂糖」をやめれば10歳若返る!』という本を書いておられます。
その当時、アメリカでは、マイルドドラック(精製度が高く、中毒性のある食品)のリスクが話題になっていたそうですが、日本ではほとんど知られていませんでした。
2012年、私はまだ教員の仕事をしていて、毎日忙しく、スーパーのお惣菜やインスタント食品に頼る生活をしていました。
お菓子はもちろん、菓子パンが大好きで、お惣菜パンはおかずだと思っていたし、野菜ジュースを飲めば1日の野菜の何分の1かを摂ることができると信じ込んでいました。
その頃でも、意識の高い人は「白砂糖」の弊害や「マーガリン」を食べてはいけないと言っていましたが、私は「やっぱりパンにはマーガリンだよね」と全然何もわかっていませんでした。
今回、お菓子のほとんどを占めているマイルドドラック(精製度が高く、中毒性のある食品)が入っている超加工食品は、中毒性が極めて高いことを学びました。
私がお菓子を食べるのをやめられないと悩んでいるのは、意志の問題でなく、お菓子の中毒に蝕まれているためのようです。
チョコレート依存症であったことは、正直に告白し、今は見事なまでに克服できました。
良かったとホッとしていたのですが、先日、体脂肪率が減ってきたから、少しくらい「いちご大福」や「ケーキ」を食べてもいいかな?朝食に自分が焼いた「パン」を食べるのが憧れだったから、毎朝「パン」を食べてもいいかな?と思い始めました。
でも、その時、「毎朝、パンは・・・」とブレーキをかけていただきました。
私自身も、なぜ、パンを食べたいのかな?と冷静に考えてみました。
そして、気づいたのが、私は「パン」を食べたいというよりも、「糖質」を摂りたいだけなんじゃないかなということです。
そして、豆乳グルトに替えてみたり、何か食べたくなったら、ナッツで代用するようにしてみたら、それでも大丈夫だったのです。
10時と3時にはオヤツを食べたいとか、ランチの後は別腹のデザートが欲しいよねって思い込んでいて、それを食べられないのは自分がかわいそうとまで思っていたのです。
結局、私はどっぷりと「中毒」に蝕まれていたのです。
私自身、まだしっかり「中毒」から脱却できていないので、自分によく言い聞かせるために、医学博士 白澤卓二先生の教えをまとめます。
もし、「お菓子を毎日のように食べてしまう」「やめよう、控えようと思っても続かない」という、今までの私と同じような症状の方がおられたら、参考にしていただけたら嬉しいです。
では、早速、恐ろしいことを書きますね。

超加工食品とは
超加工食品とは、常温で長期間保存できるように、砂糖や塩、油脂、保存料などを加えて高度に加工した食品の総称です。
コンビニやスーパーが扱っている食品は日持ちしない食品を除くとほとんどが超加工食品です。
代表的な超加工食品は、ケーキ、クッキー、ドーナツ、マフィンなどのお菓子、パン、甘い清涼飲料水、菓子パン、カップラーメン、ミートボール、チキンナゲット、ちくわ、はんぺんなど肉や魚の加工食品などです。
実は欧米では超加工食品がもたらす肥満、糖尿病や心血管疾患、がんのリスクなど、健康に対する弊害が注目され、食べ方に警鐘が鳴らされているのです。
中毒性があるのは「生成された不自然な食べ物」超加工食品の中でも、特にお菓子が危険だと感じるのには理由があります。
それはお菓子には白砂糖、果糖、人工甘味料、小麦(グルテン)、食塩、油など、中毒性をもたらす精製度の高い材料が複数使われているからです。
お菓子中毒が怖いのは知らず知らずのうちに中毒状態に陥ること、さらに中毒状態からなかなか抜け出せずに食べ続けてしまうこと、その上、日本ではその危険性に気がついている人が少ないことです。
さらにお菓子中毒が厄介なのは、中毒に陥ってしまうと「食べ続けること」が普通の状態になってしまうのです。
中毒を引き起こす犯人は7つ
中毒を引き起こす犯人を知る必要があります。
白砂糖
甘いお菓子を食べておいしいと感じたときには、βエンドルフィンが、もっと食べたいと思うときにはドーパミンが脳内に増えているそうです。
実は、βエンドルフィンは「脳内麻薬」と呼ばれ、大量に分泌されると精神活動や感情を麻痺させる作用があります。
過度に分泌されるようになると その食べ物を見たり口に入れたりしたときに「もっと食べたい」という、より強力な摂取力を抱くようになります。
このメカニズムは、コカインなどの薬物依存症に陥る過程と全く同じだそうです。
果糖
果物自体は、適量であれば良いのですが、精製することで「果糖ブドウ糖液糖」という危険な糖質に変化します。
この「果糖ブドウ糖液糖」には、白砂糖を上回る依存性があるようです。
「果糖ブドウ糖液糖」とは、実は食品添加物の一つで、ブドウ糖から果糖に変化しているので「異性化糖(いせいかとう)」と呼びます。
「異性化糖(いせいかとう)」は、冷やすと甘みが増すので、炭酸飲料、フルーツジュース、スポーツドリンク、ノンアルコールビールといった飲み物や、アイスクリームやゼリー、プリン、ヨーグルトなど冷たいお菓子に使われています。
他にもドレッシングや焼肉のタレ、ケチャップなどの調味料、菓子パンも要注意です。
「異性化糖(いせいかとう)」の原料は、遺伝子組み換えトウモロコシらしいので、清涼飲料水やお菓子のパッケージの原材料に「果糖ブドウ糖液糖」が表示されていたら気をつける必要があります。
人工甘味料
ノンカロリーや糖質オフなら良いのかというとそうでもないようです。
医学博士 白澤卓二先生は、人工甘味料の「アスパルテール」を危険視されています。
そう言えば、昔、「チクロ」という人工甘味料がありましたね。
発がん性や胎児に奇形を生じさせる性質があることが指摘されて使用中止になりました。私くらいの年代の人はおぽえていると思います。
不自然な甘さはリスクを伴うのですね。
小麦
ドーナツや菓子パンが食べたくなるのは、小麦が麻薬に匹敵する中毒をもたらすからなのでした。
グルテンフリー(グルテンを含む小麦を摂らない食事)については、プロテニスプレーヤーのジョコビッチ選手やハリウッドセレブの実践で有名です。
小麦のアレルギー反応で腸の粘膜に炎症が起こる「セリアック病」をアメリカ人の100人に1人が発症しているのだそうです。
なぜ、こんなことになっているかというと、現在つくられている小麦は、交配に交配を重ねたうえに、遺伝子組み換えが行われた結果、本来の小麦とは似て非なるものになってしまったのだそうです。
雨や風があっても倒れにくく、収穫高が上がるように品種改良されたことが問題と医学博士 白澤卓二先生は、言われています。
お菓子にグルテンが含まれているかどうかは、食感で判断できます。
つまり、原料に小麦を使って、食感がフワフワしているものは、グルテンをたっぷり含んだ危険なお菓子ということです。
私が好きなのは、そのフワフワした甘いお菓子でした・・・。
グルテンは、胃でポリベプチドというタンパク質に分解されると、血液脳関門を突破し、脳のモルヒネと結びつき、麻薬同等の快感を感じさせるのです。
なんだか、怖い世界です。
食塩
塩気のあるお菓子にも食べ始めると止まらなくなる魅力があります。
自然な塩と精製塩(食塩)の違いを理解しておくことが大事です。
日本で使われている塩のほとんどが、塩化ナトリウム濃度が99.5%以上を占める高度に精製された化学的な塩です。
カリウム・マグネシウム、カルシウムなどのミネラルが除去されてしまっているのです。
高血圧の人、塩分摂りすぎ注意ですね。ポテチ、危険です。
油
やっぱり脂質と糖質が多く、砂糖や食塩で濃く味付けされた「ジャンクフード(高脂肪食)」は危険です。
脂独特のうまみが食欲をアップさせます。
加工食品に含まれている植物性油脂のほとんどは、ショートニング、マーガリン、複数の脂を混合して製造される「混合油」など、精製されたものが使われています。
お菓子にたくさん含まれているオメガ6系脂肪酸を過剰に摂ると、体内の炎症が起こりやすくなります。
慢性炎症になると血管の動脈硬化、歯周病、認知症になる恐れがあるようです。
ストレス
イライラした時や仕事が忙しい時に、無性にお菓子が食べたくなる人は「ストレス」が原因で中毒になっていると言えるようです。
過度や長期間のストレスは、心身にダメージを与えます。
甘いお菓子はストレスを和らげます。
でも、ストレスのたびに甘いものを口にしていると肥満します。
そして、肥満が異常食欲をもたらし、更なる甘いもの中毒を招くのです。
ストレスは万病の元ですね。
お菓子中毒から抜けるためには
さぁ、では、どうやったら、この恐ろしいお菓子中毒から抜けることができるかです。
マイルドドラックの怖いところは、本人も周囲も中毒に陥っている認識がないことなのです。
適度に食べるのは悪くはないのです。
問題は、お菓子を食べた時の快感に慣れ、さらに大きな刺激が欲しくなることです。
私は、ずっと我慢していても、見たら食べたくなるし、一度食べてしまうと、少しくらいいいかなと自分に甘くなり、気づいたら、また毎日食べることになってしまいそうでした。
お菓子中毒は法律で罰せられるわけでもないし、みんなで食べる時に自分だけ食べないのも勇気がいります。
そして、疲れている時、ストレスがかかった時、口にしてしまうようになるのです。
本当に麻薬中毒と同じですね。
「お菓子を食べない」
中毒になっているものを絶つことが大事なのです。
すっぱり絶つ。
ちょっとだけなら大丈夫だろうと口にしていると、脳はリセットできないのです。
脳がリセットされていない状態では、お菓子を食べないことがストレスになります。
異常な食欲がリセットされると「お菓子(甘いもの)を食べたい」という欲求に襲われなくなるそうです。
1週間など「お菓子を食べない期間」を設けて、実践してみるやり方が良いようです。
確かに、『脳』が「食べない」と判断してくれるようになるといいですね。
私は、お酒に弱く、飲むとすぐ吐いてしまいます。それが続くと飲みたいと思わないのです。冷えた天ぷらやフライを食べた時も夜中にお腹が痛くて眠れないほどになってから、お惣菜の揚げ物は食べられません。
そんなふうに、お菓子を食べたら、どうなるのかを自分で納得したら、中毒から抜け出せるのではないかと思えます。
さいごに
お菓子を全く食べられないというのも寂しいものです。
優しい医学博士 白澤卓二先生は、天然由来の砂糖を使っているものを選んで、回想を決めて食べて、時々ガス抜きしましょうと言ってくれます。
質の良いものを少しだけ楽しむのが良いですね。
表示を確認して、「異性化糖」が入っているものは食べないようにします。
「高果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」「葡萄糖果糖液糖」「砂糖混合異性化液糖」という文字がないか、要チェックです。
お菓子に限らず、中毒に陥らないためにもっとも効果的な方法は、食事を手作りすることでした。
結局、食事に気をつけることとたっぷり睡眠をとり、運動もすることなんですよね。
自分で食べ物をコントロールできる人はいいですが、私のようにすでに糖質中毒症に陥ってしまっていたという人は、まずはそこから抜けることを真剣に取り組みたいです。
麻薬患者のようになりたくないですからね。
最後まで読んでくださった方は、かなり健康意識が高いか、すでに何らかの中毒症に陥ってしまっているかですね(笑)
アルコール、タバコ、ギャンブル、いろいろな誘惑があります。
60年以上生きてくると、親戚や近所の方で、失敗している方も見てきました。
私は幸せな晩年を過ごしたいと思っているので、これからは甘いものを控えていきたいと思います。
余計なお世話ではありますが、皆さんも健康で過ごしましょうね。
本当に長い長い記事を最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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