無印良品 元商品開発担当者 水谷妙子さんの『水谷妙子の片づく家「余計なことは何ひとつしていません。」』を読みました。
小さいお子さんが3人いるのに、旦那さんも子どもたちもみんながそれぞれのモノを片づけるという素晴らしいおうちです。
「ものとかぞく」の中で、ラクだけどうまく回る。家を整えて家族が笑顔になる暮らしを紹介しておられて、それが1冊にまとまったという本です。
整理収納アドバイザー1級で、整理収納サービスや講座、お片づけのプロ向け講座も開催しておられる水谷さんですが、実は長い間、片づけられない人だったそうです。
だから、そういう片づけられない人がどうすれば片づけられるかを教えられるのです。
専業主婦で時間がたっぷりあり、家事が得意な人には不要の本です。
時間がたっぷりあっても、私のように物忘れがひどい人にはとても参考になります。
忙しくて時間が足りない人、家族が多い人、片づけが苦手な人に向けて紹介します。
片づけを身につけないまま大人に
水谷さんのご実家は兼業農家で、ご両親は働きながら農業もしていたので、忙しすぎて家の片づけまでする暇がなかったそうです。
農家あるあるですが、モノが増えると納屋に入れれば済むのです。
水谷さんも無印良品で働いていて、仕事が忙しく家には寝に帰る生活。
私の母も全然片づけをする暇がない農家の嫁だったし、私自身も教員時代、朝早く家を出て夜遅く帰ってきて、土日も部活の指導をして、家が埃だらけでしたが、それを明るい時間帯に見ることもありませんでした。
家事が苦手なのに、完璧な妻・立派な母親を目指して
家事が苦手なのに、「きちんとやらなきゃ」と思って完璧な妻・立派な母親を目指して頑張るけど、うまくできなかった。
イタイくらいよくわかりますよね。
一人目のお子さんを保育園に預けて仕事復帰する時、朝の登園準備でお子さんに着せる服が見つからず、洗濯物のヤマから探したという光景も簡単に目に浮かびます。
私も月曜日の朝、お昼寝用のお布団も持っていかないといけなかったから、荷物も多くて本当に大変でした。
水谷さんは、二人目のお子さんの出産を機に「片づけのプロ」に相談して、そこからモノをどんどん減らし始め、収納のしくみを整えていくことができるようになったそうです。
そして、三人目のお子さんを出産された翌月に、収納のしくみが整った現在の家に引っ越しして快適に暮らしておられるのです。
「今後、子どもたちの成長と共に持ち物は変わっていくから、収納も柔軟に変化させて、家族が暮らしやすい家にしていく」と言われています。
これからの水谷家がどんなふうになっていくかも楽しみですよね。
余計なことをしない収納
前置きが長くなりました。
水谷さんの収納の特徴は、余計なことは何ひとつしていません。という部分です。
収納が得意な人は、容器にこだわり、色や形を統一して見た目を整えます。
でも、水谷さんはしません。
隠さない
棚の中に入れるモノは、スケスケのボックスに入れて見た目が派手な食品バッケージそのままの方が見つけやすいです。
埋めない
中身が見える半透明のケースは、あえて引き出しを一段飛ばしにして隙間を確保すると見つけやすい。
フタをしない
フタがなければ出しやすく、戻しやすく、補充しやすい。
分けすぎない
特に子どものモノは、分類を複雑にすると自分で判断できません。
詰め替えない
そのまま派手なパッケージの容器の方が誰が使う場合もわかりやすく、実はその容器のままが一番使いやすい。
余計なことをしない心得
余計なことをしないためには気をつけることがあります。
自分ひとりで決めない
家族に相談して、使う人自身が決めるのがいいです。
片づいた雰囲気はいらない
モノの収納場所と使う場所は、一歩でも10cmでも近づける!疲れていても、子どもでも片づけられる位置を決める。
モノの役割を知る
収納ボックスの色は、白は収納名人は使いこなせるけど、片づけが苦手な人は半透明がおすすめ。
フタ付きは衛生的だけど、フタなしは出し入れ簡単で中身が一目瞭然。
さいごに
片づけはしくみが重要だと改めてわかります。
保育園ではちゃんとお片づけができる子どもが家でできないのは、家の収納が本人にとってわかりにくく使いづらいからなんでしょうね。
職人さんや料理人も道具を置く場所がきちんと決められているし、必ずそこへ戻していますよね。
だから、それと同じようにしくみを整えれば、家の中もきれいに片づくはずです。
やる気が出てきませんか?
男性にも共感してもらいやすい本です。
旦那さんの収納がユニークです。
お子さんも玄関でちゃんとお片づけしてから中に入ります。
家族で片づけができるようになるといいですね。
とっても参考になります。
別記事でミニマリストさんたちの本をまとめています。
良い本ばかりなので、ぜひのぞいてみてください。
ミニマリスト本 16冊 「時間」「お金」「心」が豊かな生き方の参考になります
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