片づけの達人、古堅純子さんの『シニアのための なぜかワクワクする片づけの新常識』を読みました。
読みながら、すごくショックを受けました。
高齢者がやりたくないのに、無理やりやらせると体調を崩す・・・。
今、母が入院しています。
既にたくさんモノを捨てさせてしまいました。
確かに自分の都合で母に片づけを強いてきました。
反省も込めて、本に書かれていることを紹介しますね。
片づけは何のためにやるのか?
いきなりですが、片づけは何のためにやるのか・・・。
「家をきれいにするため」
「散らかっていると恥ずかしいから」
「自分が死んだとき、子どもに迷惑をかけたくないから」
古堅さんは、これらをすべて間違っていると言います。
「片づけは家で楽しく幸せに暮らすために行うもの」なのだと。
20年以上にわたり、現場で片づけサービスを行ってこられた古堅さんは、5000軒以上の実績を持っておられます。
その人から「『片づけなきゃ』『片づけなきゃ』と死ぬ間際まで言い続けながらこの世を去った人を私は何人も知っています」と言われると、それもまた辛い現実と思います。
悲しい片づけはやめましょう!
シニアの人が「終活」と称して、愛着のあるモノを処分したり、高齢の親の家のモノを無理やり捨ててしまう片づけに、いつも心を痛めています。
人に迷惑をかけないためとか、死ぬための身辺整理をするという理由の片づけではあまりに悲しすぎる。
そんな悲しい片づけ、やめませんか。
ガ----ン・・・。
じゃあ、どうすればいいんだ???
自分でワクワクしながら片づけするのが良い
古堅さんが強く勧める高齢者の片づけのポイントは2つ
1 モノは捨てなくていい
2 モノより大切なのは空間
モノが動くと、空間ができる
空間ができると、心が動く
心が動くと、人生が変わる
だから、無理やり片づけさせるのでなく、本人がワクワクしながら片づけするのが良いということなのです。
古堅式の普通の片づけルールは、一般的な4ステップです。
(1) 収納の中を全部出す
(2) 今使うモノと今使わないモノに分ける
(3) 今使うモノは収納に戻し、今使わないモノは段ポール箱に入れる
(4) 1年経って段ポール箱を開けなかったら、箱ごと捨てる
古堅式 シニアのためのらくらく片づけ5ステップ
高齢者が上記の普通の片づけルールで始めると、(1)の全部出す→(2)分けるで、もうほとんどの人が挫折します。
あまりのモノの多さに仰天して、仕分けしてもしても終わらない作業に疲労困憊して、結局、全部元に戻して失敗に終わることが多いそうです。
目に見える光景です。
シニアにはシニアに合うやり方があるのです!
(1)ライフラインを確保する
ライフラインの整備がモノの渋滞を防ぎます。廊下から始め歩く道をできるだけ広く取ります。廊下にあるモノは移動するか、寄せます。
(2)移動しやすい生活動線をつくる
スケレスフルのまま固定化された動線を見直します。人が動く様子を時間軸でイメージして、生活動線上のモノを動かします。
(3)モノを寄せる
家の中にあるガンは移動させるだけでもいいです。一部屋つぶして物置部屋にする手もあります。そんな部屋がなければ家具の後に隠すという究極の裏技も使えます。
(4)空間をつくる
まずは一部屋、片づいた部屋をつくります。小さくてもいいから個人スペースがあると喜ばれます。見るたびに嬉しくなる場所があると日々の幸せに繋がります。
(5)いつも使うモノは出しておく
使うモノは、あえて出しておき、1秒で取れる場所に置きます。収納の扉を取り去るのもありです。タンスを処分し、使う衣類はハンガーにかけて出しっ放しにするのも結局乱れない方法です。
親に片づけてほしいときの魔法の言葉
親に対して、「これ、捨てていい?」「これ、いらないよね?」は禁句って書いてあり、またまたショックを受けました。
相手の大切にしてきたモノを否定し、尊厳を無視する、とんでもなく失礼な言葉とまで言われちゃいました。
では、なんと言えばいいんですか〜???
古堅さんは、お年寄りの家の片づけに入るときは、必ずその人の話をちゃんと聞くようにしているそうです。
「この家でどう暮らしたいですか?」「何をするのがお好きなんですか?」
膝をついて、座っているお年寄りと同じ目線の高さになって、正面から、ひと言ひと言はっきりと聞こえるように話しかけるんだそうです。
いちいち反応せず、おおらかに
高齢者は身の回りの変化を嫌うので、片づけの過程で、いろいろ文句をつけてくることがあります。
その細かいことにいちいち過剰反応しないで、どこかで割り切って進めることも重要だそうです。
結果的に「こんな暮らしがしたい」という大まかなゴールにたどり着けばいいのだから、ひたすらコミュニケーションとりながら途中経過は話半分で聞いておくというおおらかさが必要というのもさすがです。
翌日になれば、昨日の文句は忘れて、また今日の文句を言ってくるかもしれないという程度に聞き流すのが疲れない秘訣だそうです。
さいごに
なんでもポイポイ捨てる私ではありますが、さすがに母が大事にしている大量のアルバムは押入れの中に保管してあります。
でも、かなり無理やりいろいろ捨てさせてしまったかなぁと気になってもいます。
私の説明では不十分かと思うので、高齢の親御さんがいる方はぜひこの本を読んでみてほしいです。
古堅さんの本は、漫画ですごく読みやすいものもあります。
『マンガで古堅式!夢をかなえる片付けのルーティン』by幸せ空間セラピスト古堅純子
ミニマリストさんたちの本をまとめました。良い本ばかりなので、こちらもぜひのぞいてみてください。
ミニマリスト本 16冊 「時間」「お金」「心」が豊かな生き方の参考になります
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