池上彰 監修『なぜ僕らは働くのか』中高生向けの本なのに大人が読んでためになる

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池上彰さん監修の『なぜ僕らは働くのか』を読みました。

中高生対象の学校図書館向け書籍『僕たちはなぜ働くのか』(上・下)が学校関係者の間で評判になり、一般書籍化が決まった本です。

大人にも十分学びがある本で、SDGs(国連が提唱する持続可能な開発目標)や人工知能(AI)な進歩など、時代に即した話題から、幸せな働き方というテーマまで盛り込まれています。

コロナの影響で、働き方や生き方を考え直すきっかけとなった今、今までとは違う働き方ってどうしていけばいいのか、模索し始めた人も多いかもしれません。

子どもはもちろんですが、大人も読んでみるべき本と思えます。

私はと言えば、退職してからずっと自分が「働いていない」ことに罪悪感を持ち続けていました。

不動産賃貸業を営み、税金を払っているわけですから、十分社会貢献もしているというのに、働いている実感がなく、遊んでいてお金をもらっているようで後ろめたいのです。

時間を拘束されて汗水垂らして働き、お給料をもらうことが私にとっての「働く」であると思い込んでいる限り、家にいる状態は「働いている」と認識できないのでしょう。

それは、専業主婦を否定する考え方でもあると思います。

本を読み進める中で、私は根本的なところで「働く」を思い違いしていると自覚できました。

内容と私の気づきを紹介します。

主人公の心の成長を描く漫画と仕事についての解説文の2部構成

主人公の隼人くんは、東京の進学校に入学したけど不登校になった中学2年生です。

お母さんの実家、広島へ引っ越し、そこで「職場体験」やおばさん(お母さんの妹)との会話や「仕事のことを解説した本」との出会いを通してさまざまなことを学んでいきます。

漫画がとても良い導入になっていて、グイグイ引き込まれ、隼人くんと同じ気持ちになって読み進む展開です。

仕事は誰かの役に立つこと

私たちが生活をするとき、そこには必ず人と人のつながり合い、助け合いがあります。

自分ではできないこと、労力や時間を割けないことを、他の人がする”仕事”に助けてもらいます。

誰かにとって必要なもの・ことが社会の中で仕事として存在しているということですよね。

なぜ僕らが働くのかの答えの一つは、「助け合いでつくられるこの社会の一員になるため」だったのです。

普通のデスクワークをしている会社員の場合、会社というチームの中の1つのパートを担当しているから、直接的には見えにくいけど、誰もが欠かすことができない役割を果たしています。

確かに、映画のエンドロールにたくさんの名前が流れるように、多くの人の”仕事”によって作品は成り立つのですよね。

裏方の仕事も表に負けないくらい重要だということを子どもの時から理解しておいたらいいです。

私は人前に出るより、陰でコツコツ働くのが好きです。

さらに言えば、大人数で何かを成し遂げる時、段取りを考えたり、調整したりする作業が意外と好きです。

そんなことが得意な人と表舞台で活躍するのが大好きな人と一緒にやるからこそ、うまくいくのですよね。

この時点で、そうだな、それぞれの役割を果たせばいいんだよねって前向きに捉えられてきます。

中高生の視野を広げ、自分に合った仕事を選べばいいんだよって伝えられそうです。

人生でかかるお金はどれくらい?

人生でかかるお金はどれくらい?と子どもに聞かれたら、なんて答えれば良いでしょう・・・。

総務省「家計調査年報(平成30年)」によると、勤労者世帯の平均家庭では1ヶ月の生活費はおよそ276,000円だそうです。

もちろんあくまでも平均の数値ですが、中高生にとっては一つの指標になりますね。

では、一生にかかるお金は?と考える時、人生の三大出費を見てみる必要があります。

人生の三大出費は、「教育」「住宅」「老後」です。

すべて統計資料ですが、とても参考になります。

仕事をしてお金を稼ぐことは生きる上で必要不可欠です。

仕事と生活のバランスを考える

仕事は人生に大きな影響を与える大事なものです。

でも、仕事とプライベートは切っても切り離せない関係です。

仕事(ワーク)と生活(ライフ)のバランスを上手にとって仕事も生活も相乗効果で良くなるようにしましょう」と中高生に呼びかけるのは、本当に大事なことですよね。

自分の意思ではなく、ただ会社に言われるままに長時間、大量の仕事をして、生活が不規則になったり、疲れたまま仕事をしている人がいます。

こうした人は、仕事と生活のバランスがうまく取れているとは言えません。

このような働き方を続けていると、心身の健康を損なう危険性があるので注意しなければなりません。

耳が痛い人も多いのではないでしょうか。

私自身が仕事と家事・育児を両立できず、心のバランスを崩して結果的に離婚してしまったので、仕事と生活のバランスって大事だとつくづく思います。

仕事中心で生活の部分が全く欠けてしまっていたと今になったらわかりますが、その時は、仕事ってそんなものだと思い込んでいました。

好きを仕事に?仕事を好きに?

好きなことを仕事にしてもいいし、好きなことは趣味として行い、仕事は別のことをするというのもいい。

いろいろな働き方があってOK。

好きなこと・得意なことに関連することを仕事にできたら一番いいですけどね。

でも、自分が本当はどんなことに向いているか、わからないのが中高生時代。

そんな時は、周りの人から褒められたことが思いの外、自分の得意なことだったりします。

自分では当たり前と思っているからたいしたことないって思っていることです。

これって、大人でも十分あるあるですよね。

自分のことって自分では良くわかっていないものなのです・・・。

時代が変わると仕事も変わる

私たちの暮らしは技術の進歩によってどんどん便利になっています。

そこから生まれる新たな仕事もあればなくなっていく仕事もあります。

世の中は変わっていくものなのですよね。

その進化のスピードが速くてついていけないところですが、これからの中高生は新しい時代に適応して働いて行かなければならない・・・。

超高齢化社会の日本では、仕事をする15〜64歳の「生産年齢人口」がどんどん減っていきます。

AIが活躍して不足する労働力をカバーして貢献してくれると考えられそうです。

自動運転やレジの無人化など、なくなる仕事も出てきていますが、「創造する」部分は人間でなければできないこと。

AIと共存し、AIをうまく使っていく力が必要ですね。

本当に「ドラえもん」と一緒に暮らす日が来ると思うと楽しみでもあります。

さいごに

『なぜ僕らは働くのか』から、「なぜ私は働くのか」を考えてみると、社会の一員だから自分にできることをしていくのは当たり前だと思えてきました。

別に会社に勤めなくても、地域のために、家族のために貢献することも立派な仕事です。

ましてや、私に関して言えば、税金を払ってそのお金が教育費の一部にもなっていると思えば、とても社会貢献していると実感できました。

また、自分が良い本や良い商品を買えば、それを作った人を応援していることにもなります。

私が道路に落ちているタバコの吸い殻一つ拾えば、それもまた世の中のためになると思えます。

そんなふうにして、一人一人が自分のできることをしていけばいいんですよね。

もう少ししたら、町会の役員の仕事も回ってきそうです。

忙しい人たちに代わって、引き受けてお世話をすることもまた大事なお仕事かなと思えてきました。

すでにベストセラーになっている本です。

中高生にぜひ読んでほしいと思います。

Kindle版、単行本に比べて安くてお得です。

Amazonで今、単行本2,050円ですが、Kindle版は1,650円の1割引で1,485円(税込)でした。(2020年6月6日現在)

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この記事を書いた人

さわこ

さわこ

スタジオSeriオーナーの目標は、「健康」と「ゆるいミニマリスト」

みんなが、心と身体をリフレッシュして、笑顔で元気になったらいいなと思って、いつもスタジオにお花を飾り、お掃除してます。「汚部屋脱出」のために、整理収納アドバイザー1級、生前整理アドバイザー1級、清掃マイスター1級を取得しました。いらないモノをすべて断捨離して、スッキリ暮らしたいです。ずっと頑張りすぎてきたから、これからの第2の人生は、楽しいことだけやっていきます!