メンタリストDaiGoの『知識を操る超読書術』を読みました。
1日10〜20冊も本を読み、最新の論文も読んで、毎日動画で配信しているDaiGoは、一体どうやってそれだけのものを読めるのだろうかという素朴な疑問から、この本に興味を持ちました。
DaiGoの場合、ただ読むだけでなく、そこからの知識をYouTubeやニコニコ動画で伝えているわけです。
そして、その内容はDaiGoの頭の中にしっかり入っていて、最近の動画の「質疑応答」では、コメント欄に書かれる質問に対してテキパキ即答しています。
その答え方が的確で、そういう場合はこの動画で詳しく説明しているとか、この本に書いてあるとか早口で言いまくります。
こんなところで、DaiGoと私を比較しても何の意味もないですが、私なんて、急に質問されるとオロオロです。
あとでゆっくり考えたり、調べたりすると、思い出せても、とっさには出てきません。
まぁ、DaiGoと私では違いすぎますが・・・。
それでも、せっかく本を読むなら、、どうやったらDaiGoみたいに伝えられるのかに注目して読んでみました。
私が学んだことを精一杯伝えてみようと思います。
本を読むには準備が必要
本から得た知識をアウトプットできるかどうかは、「本を読む準備」をしているかどうかで7割決まるそうです。
大切なのは、「なぜ、自分はこの本を読もうと思ったのか」「その本からどんな知識を得たいと考えているのか」です。
ただなんとなく本を手に取り、最初から読むものだと思ってページをめくり、進めていく人とは、全然違った結果になります。
読書の前に「得たい知識」が明らかになっていると、読みたい章から先に読み始めれば良いのだそうです。
本の読み方 5つのテクニック
効果的な「本の読み方」として5つのテクニックが紹介されていました。
「予測」読み
読み方の手順として、まず書籍のタイトルや著者のプロフィール、目次、帯などをチェックします。
タイトルやキャッチコピーからメインテーマをつかみ、目次から本の内容を拾い読みします。
「予測読み」で重要なのは、自分の経験や既に身につけている知識を使って、目の前の本にどんなことが書かれているかを予測することです。
「予測読み」で、自分の予測を箇条書きで書き出しておくと、実際に読み進めた時、予測との違いを比べることができ、本の内容に意外性があればあるほど記憶に残るようになるそうです。
予測を記録し、実際に読み終わった後に本の内容と比較することが大切なんですね。
「視覚化」読み
読んだ本の内容を頭の中で想像し、ビジュアル化して、映像的に膨らませる読み方をすると理解が深まります。
「マンガでわかるシリーズ」などはすごく助かりますよね。
それがない場合は、マインドマップに「前提、解説、結論」を描き出してみると内容が記憶に定着しやすくなるようです。
「つなげ」読み
本を読みながら、自分の知識・体験・世の中の出来事を思い浮かべ、結びつけていくのが「つなげ」読みです。
脳の海馬は、近くにある扁桃核(へんとうかく)という部位の刺激が伴うエピソードを重要な情報と受け止めるので、長期記憶に残すように働くのだそうです。
扁桃核(へんとうかく)は、感情のコントロールと深く関わり、良くも悪くも気持ちが動いた時、強く反応します。
だから、自分の体験と結びつけてインプットすると、それは感情を伴ったエピソードとして記憶に残りやすくなるということなのですね。
「要するに」読み
本を読み終えた時、きちんと自分の中に残しておきたい内容を「自分の言葉」で要約し、まとめていきます。
「要するにどんな内容なのか?」「どこに感動したのか?」自分なりの言葉で、自分のこととして書けて初めて人生に影響を与えられるのです。
「質問」読み
著者にツッコミを入れながら対話をするイメージで、単なる読者にならず、自分から仕掛けていく読み方です。
これが一番役立つテクニックだそうです。
本の中では、質問の例が17個あげられています。
「この本かテーマとしている問題提起は何か?どんな問題を提示し、どんな解決方法を提案しているか?」というような質問を念頭に置きながら、本を読み進め、自分なりの答えを探すことが大事です。
正解を出すのが重要ではなく、読書を始める前に問題を意識して、読みながら答えを探すことに価値があるということです。
知識を自在に操る3つのアウトプット
「6歳の子どもに説明ができなければ、理解したとは言えない」は、アインシュタインの言葉です。
「教えるつもりで読む」だけで、記憶への定着率が28%も上がるそうです。
テクニカルタームで聞き手の心をつかむ
最初にいわゆる専門用語、テクニカルタームをポンと短めに投げかけ、聞き手に「その言葉は何だろう?」と疑問を持たせ、その答えをわかりやすい「たとえ」とともに解説すると、説得力があります。
読んだ本を役立てるうえでポイントになるのは、「みんなが覚えてないことを覚え、アウトプットに使うこと」です。
SPICEで説得力を上げる
オックスフォード大学教授の心理学者ケヴィン・ダットン博士による「人をその気にさせる説得の公式」は、5つの要素で成り立っています。
・Simplify(単純化)
・Perceived self-interest(私的利益感)
・Incongruity(意外性)
・Confidence(自信)
・Empathy(共感)
相手に伝えたいことをできる限り単純なメッセージにまとめます。
聞き手の利益になるような言い方をします。「あなたが得をします」というメッセージがなければ人は納得してくれません。
意外な事実に相手の注意が向いているうちに説得してしまうのがテクニックです。
説明のポイントはただ一つ、自信満々に語ること。
そして、共感を入り口に相手を説得します。
さいごに
聞き手を説得しようとする際、大事なことは、勇気を持って伝えたい内容を何度も繰り返すことだそうです。
実験では、メッセージを10回繰り返すと説得率が82%も上昇したとのこと。
ただし、繰り返されるフレーズが全く同じだと、3回目以降は説得効果が下がるそうなので気をつけないといけませんね。
とにかく3回繰り返さないと人の記憶には残らないということも言われています。
しつこいと思われるんじゃないか、とか気になるところですが、人は初めて聞くことよりも何回か聞いたことの方が頭に入りやすいです。
本を読んで、自分で理解して、アウトプットして、それをさらに人に説明して、ようやく自分のものになっていくのでしょうね。
読んだだけで終わらせるのは、本当にもったいないです。
私は、本を読むたびに必ずこうやってブログに書くようにしていると良いことがたくさんあります。
まず、理解が深まるし、記録することで記憶にも残りやすい、そして副産物として読むスピードも上がってきました。
同時に集中力も上がってきたように感じています。
本を読むことで知識が広がり、人生が豊かになってきます。
読書って楽しいですね。
本を読むのがますます好きになる本です。
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