木村聡子さん(以下、あきらこさん)の『あなたの1日は27時間になる』を読みました。
実は、この本を読むのは2回目です。
今回、立花B塾マスタリープログラム第6講の課題図書ということで、再び読みました。
読んで良かったです。自分が少し成長したため、1回目の時よりよく理解できました。
初めてこの本のタイトルを見たとき、1日が27時間になったら疲れるなぁなんて思っていたような私です。
今は、「自分のために使う時間」は作らないとできないのだということがわかります。
では、せっかく2回も熟読したので、しっかり読み取ったところを紹介しますね。
あきらこさんも残業続きで、終電族だった
著者のあきらこさんは、税理士事務所に勤めていた頃、6時起床25時就寝を繰り返していたそうです。
「朝起きて、事務所に行って、仕事する。」の毎日。移動の電車で爆睡し、慢性的に疲労感・・・わかるわかるですよね。
仕事を短時間で終わらせる4つのポイント
残業続きで終電族だったあきらこさんが、1日3時間の自由時間を確保できた理由は4つ
1 1日の過ごし方を見直す
→残業してでもいい仕事をしようというマインドを捨てる
2 仕事の段取りを徹底する
→仕事を溜めず、効率的に流す方法を考える
3 仕事環境を効率的にする
→モノを探す時間をゼロにする
4 仕事のスピードをアップさせる
→1秒でも早く手を動かす工夫をする
「時間をいくらでもかけていい」と思うから、効率化、つまり「ラクをする努力」を怠る。
その結果、仕事が慢性的に溜まりがちになり、精神的な余裕がなくなる。
そんな状態で、さまざまな仕事を同時進行するため、デスクまわりがどんどん汚くなり、書類の紛失や探し物で時間を取られる。
結果、仕事のスピードがさらに落ちてしまう。
ウンウンと頷くしかありませんよね。
ここで同意を求めるのは失礼ですが、私はまさにこの通りなのです。
かつてのあきらこさんもそうで、多分、普通の人のほとんどはこういうループに陥りがちだと思います。
あきらこさんは、残業や長時間労働が習慣化され、それを当然と考えることがもっとも恐ろしいと提言します。
日々の生活習慣を改善し、「仕事環境の効率化」と「仕事のスピードアップにつながるテクニック」をマスターして、人生をもっと楽しもうと励ましてくれます。
4週間のプログラム
1週目 1日のリズムを整える
残業ではなく「前業」で、限られた時間を有効に使う意識が高まります。
早く起きるためには、眠りの質を上げることが大事です。夕食・入浴・就寝の最適バランスは、食事は就寝3時間前まで・食事と入浴の間は1時間・入浴後就寝までは1時間が理想だそうです。
また枕や布団にも意識を向けることが大事だし、カーテンを開けて太陽の光を入れること、窓を開けて外気を入れることも目覚めの良さにつながります。
2週目 仕事の渋滞をなくす
仕事の渋滞とは、仕事をしてもしても溜まっていく(量の問題)と思うように進まず、時間ばかりかかる(速さの問題)があります。
今、自分がやるべきことを把握・整理しきれていない
↓
仕事量のコントロールを失い、仕事が徐々に滞り始める
↓
段取りやスケジュールが狂い始め、仕事が思ったように進まなくなる
つまり、仕事の渋滞を引き起こす原因は、仕事のスケジューリング(整理・把握)の未熟さによるようです。
仕事の渋滞をなくすためには、まず「仕事の整理」をしなくてはいけません。
「やることがわからない」「いろいろなことを頼まれてごちゃごちゃになっている」という場合、次のようにやっていくと良いそうです。
1 自分が今やらなくてはならないことを、具体的に全部紙に書き出す
2 手帳に月単位・週単位の予定を鳥の目で「俯瞰(ふかん)*」する
*鳥のように上空から景色を眺める
3 「理想的な1日」をイメージしてから1日をスタートさせる
4 「自分締め切り」を作って仕事を追いかける
5 嫌な仕事は、細かいタスクに分けてやってみる
なんとなくやれそうな気になってきませんか?
3週目 仕事環境を効率的にする
平均的なビジネスマンは、探し物をするために1年で150時間費やしているそうです。
150時間は1ヶ月の労働時間に相当します。「モノを探す時間」をなくす工夫必要ですよね。
具体的には、1日の最後に明日のスタートダッシュを切るための整理整頓を行うと良いです。
朝ではなく、前日に準備を済ませておくのです。
また、パソコンのデータをラクに探すためのルールも徹底しておかなければなりません。フォルダの階層やファイルの名前の付け方など、本の中で具体的に説明があります。
さらにあきらこさんは、ミニマリストさんたちの中で推奨されている「1日1捨」を最初に言い始めた人です。モノを増やさないことは、モノを探す時間も整理整頓の時間も短縮する大事なことです。
4週目 仕事をスピードアップさせる
仕事をスピードアップさせるには、「どうすればラクして速くできるようになるか」という発想を持つことが大切とのことです。
1番は、「マニュアル」作りです。2番目に「チェックリスト」の活用。
あとは、一つ一つの仕事やタスクの作業時間をシビアに見積もる習慣を作ること。
ここが意外とできてなくて、いつも時間が足りなくなっていく原因になる部分です。
時間が有限であることを意識して、その限られた予定時間の中で賢く時間を使っていけるようにならないといけないわけです。
さいごに
4週間にわたって徐々に時間の使い方が上達するように書かれています。
1回目にこの本を読んだ時は、「(今から思えば、人ごとのように)ふーん、そんなふうにすればいいのか〜」と思って終わりました。
でも、2回目に読んだ今日は、「そうか、こんなふうにやればいいのか」と思って早速、鳥の目で2019年の残り2ヶ月半を眺めてみています。
また1年、早く終わってしまったねなんて平気で言っている私たちですが、あきらこさんのようにして1日「3時間」作っていったら、今からでもやりたいこといっぱいできると思えます。
いつも「忙しい」「あっというまに1日が終わる」が口癖になってしまっている人は、ぜひこの本を読んでみてくださいね。
ブログランキングに参加しています。
下のお花を「ぽちっ」と押して、応援していただけると嬉しいです。