『ジョコビッチの生まれ変わる食事』を読みました。
ジョコビッチ選手を苦しめてきたものが、幼い時からずっと食べてきたピザのせいだったなんて思いもよりませんでした。
家がピザ屋さんだったのですから、毎日小麦を食べますよね。
オープンマインド
ジョコビッチが子どもの頃、旧ユーゴスラビアは分裂して悲惨な民族紛争が続き、セルビアの首都ベオグラードが77日間連続で空爆されました。
防空壕で長い時間を過ごしながら、毎日場所を変えて練習を続けたそうです。
ジョコビッチたちセルビア人は、かつて共産主義体制の時、政府の情報統制下で管理されていて、その時に叩き込まれてきた思考回路の悪影響が今も根強く残っているそうです。
つまり、考え方も生き方も食べるメニューすら1つしかないと思い込んでしまうというのです。
でも、ジョコビッチはテニスの大会を通して世界中を遠征し、さまざまな食べ物があることを知ります。
そして、別の考え方を受け入れるオープンマインドを持ちました。
そのおかげで、「あなたの姿をテレビで見て、手助けの術がわかった」と連絡してきたセルビア出身の栄養学者イゴール・セトジェヴィッチ博士の指導を受ける気持ちになったのでした。
ジョコビッチが試合中に倒れてしまう原因は小麦アレルギー
大切な試合の大切な場面で、突然コートで倒れてしまうジョコビッチ。
呼吸も困難になるので「喘息」と言われたり、「単なる調整不足」と批判されたりしました。
ジョコビッチ自身、1日も欠かすことなく日々トレーニングを続け、ヨガや瞑想も取り入れ、メンタルも鍛えていました。
それなのに、大切な場面で棄権を繰り返さざるを得なくなる。
その原因は、小麦アレルギーだったのです。
小麦を食べなくなってからの変化
家がピザ屋を経営していたため、長年にわたりピザばかり食べ続け、ジョコビッチはグルテン・乳製品不耐症になったようです。
グルテンは、ピザ生地やパンだけでなく、さまざまなところに隠れて使われています。
加工食品を含め、全ての小麦を食べないようにしたジョコビッチは、脳内の霧が消えたように頭がスッキリしたそうです。
体重は軽くなり、動きも格段に良くなったと実感できた結果が成績に現れていますよね。
さいごに
本書の中でジョコビッチが何度も言っているように、これはジョコビッチが子どもの頃からピザや乳製品・クッキーなどのお菓子を食べ続けてきたために起きたアレルギーであり、読者全般に言えることではありません。
ただし、現在、小麦がどのようにして作られているかを理解すれば、誰にとっても体内に入れるのは避けた方が良いと判断できるはずです。
ジョコビッチの場合は、極端な例かもしれません。
そこまで小麦を食べてはいない日本人は神経質にならなくても良いのか、そこは私はなんとも言えません。
だけど、少なくとも自分や家族はできるだけ悪いものを食べずに良いものを体内に摂り入れていきたいと強く思います。
ジョコビッチの真面目さが伝わる本で、読み応えがあります!
ブログランキングに参加しています。
下のお花を「ぽちっ」と押して、応援していただけると嬉しいです。