「こうやって、考える。」の著者は、お茶の水女子大学名誉教授・文学博士・評論家・エッセイストの外山滋比古さんです。
ただし、この本は外山さんのこれまでの著作から、PHP研究所が「発想力や思考力を磨くヒントになる文章を抜粋して作り上げたものです。
一つ一つが4〜10行の文章なので、どこからでもさっと読むことができます。
でも、うまく構成されているので順番に読み進めていくと理解が深まります。
第1章 発想力を鍛えるヒント
第2章 思考のプロセス
第3章 思考力を高める方法
第4章 知性を磨く生活
第5章 思考につながる読書
第6章 発想が豊かになる“おしゃべり”
第7章 未来を創るヒント
特に心に残った文章は、次の3つです。
余生を捨てる
人生というマラソンに余生などというものがあってはならない。隠居を考える人生は碁や将棋でいう“終盤の粘り”に欠ける。(中略)われわれは、最後の最後まで、このレース、勝負というものを捨ててはいけない。
「ライフワークの思想」より
最後の最後まで自分の人生に責任を持つということだと思います。
つまらぬことこそメモをする
つまらぬことこそメモして忘れるようにしてやった方が良い。
「人生を楽しむ知的時間術」
つまらないことだからとそのままにしておくと、いつまでも心にわだかまりになり、自由な考えを妨げます。
日記をつけるのも書き出すことで安心して忘れられるということがあるそうです。
逆に半分忘れかけていたようなことでも、自分にとって本当におもしろいことなら、決して忘れません。
そして価値あるものは必要な時に蘇り、進化した思考として姿を現すとのこと。
だからとにかく記録をとっておくといいですね。
私も毎日自分の睡眠・掃除・読書記録を日記のようにブログに書いています。
書いて記録して満足する記事と伝えたい情報を書く記事に分けるとスッキリしました。
朝食前の時間を使う
朝の頭の方が、夜の頭よりも優秀であるらしい。夜、うまくいかなかった仕事も朝スルスルと片づくことがある。朝飯前の仕事こそ、本道で夜、灯をつけてする仕事は自然に逆らっている。
「思考の生理学」
この有効な朝飯前の時間を伸ばす工夫として、朝昼の食事を合併させるブランチを導入するのがいいと「ちょっとした勉強のコツ」に書かれています。
さいごに
話も文章も簡潔でわかりやすいのがいいですね。
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